会長挨拶

第17回関東産婦人科乳腺医学会
会長 竹田 奈保子
たけだ乳腺・婦人科クリニック 院長

第17回関東産婦人科乳腺医学会
会長 竹田 奈保子
たけだ乳腺・婦人科クリニック 院長
この度、第17回関東産婦人科乳腺医学会長を拝命しました竹田奈保子です。大変光栄に存じております。産婦人科の先生方に、まず一歩、乳腺に関わってみていただきたいと思い、今回の学会のテーマを「乳腺も診れる産婦人科医になる」と決めました。
乳がんが女性罹患癌No. 1となり28年。乳房の悩み事をかかりつけの産婦人科で相談する流れは極めて自然です。しかしながら、産婦人科医たちは乳房を専門外とし、患者さんの意識とギャップが生じている現状があります。産婦人科医が乳腺にまで関わることは決して容易なことではありません。時に、婦人科の診察より手間も時間もかかります。しかし、かかりつけの産婦人科医が、乳房の相談ごとをひとまず聞いてくれて、診察してもらえたら患者さんはどんなに安心するでしょうか。
乳腺診療において産婦人科医に求められること、知っておきたいことがわかると、もう少し勉強してみたくなるかもしれません。乳がん検診・乳腺診察は女性ヘルスケアの一つ、産婦人科医の領域です。あきらめずにかかわり続けることが大切と思っております。乳腺診療にすでに携わっている、少し乳腺に興味をもっている、などきっかけは様々かと思いますが、この学会ページを覗いていただきありがとうございます。今回の関東産婦人科乳腺医学会は初の試みとしてweb開催とし、関東だけでなく全国から、そして産婦人科医のみならず、他科、そして多職種の方々が気軽にご参加いただける形としました。
明日から役立つ乳腺外来のポイントを学び、産婦人科医が行う乳腺外来において必要な知識と技術を得るお手伝いが少しでもできればと願います。