第23回大阪病院学会

ご挨拶

第23回大阪病院学会
学会長:宮本 裕治
(一般社団法人大阪府病院協会 副会長/国家公務員共済組合連合会 大手前病院 院長)
 大阪病院学会は、2年ごとに開催されます。大阪における多職種の医療従事者のための学会です。前回からはコロナの影響もなく通常開催となりました。本年は団塊の世代が後期高齢者に達する2025年であり地域医療構想の区切りの年です。地域医療構想によりこれまで日本が抱える少子・高齢化問題に対しては様々な対策が行われてきましたが、最近新たな問題が出てきました。それは病院経営が過去最悪の危機的状況に陥ったということです。これまでに経験したことがない経費高騰のため、粛々と真面目にこれまでの医療を行っていても収支は赤字となります。何らかの対応をしなければ、病院経営は非常に厳しく存続が困難となります。
 そこで、今回の学会テーマは「少子超高齢社会の医療提供体制 ─その課題とめざす方向─」とし、シンポジウムのテーマを「病院経営の危機に立ち向かう」としました。5名のシンポジストによる熱い討論で何らかの対策を見出せることを期待しています。また、特別講演には、筑波大学システム情報系教授の山海嘉之先生に、「未来の地域医療:サイバニクス最前線」という演題名で近未来の医療がどのように変化していくかという夢のあるお話をしていただきます。
 学会の運営にあたり、これまで同様にスポンサードセミナー・展示・広告・協賛など多くの企業様に協賛していただいていますが、最近の物価高騰のためどうしても学会参加費を値上げせざる得ないことになりましたことをお詫びします。できるだけ多くの方に参加していただき、本学会で何かを得ることができ記憶に残る学会になることを願っています。