第27回Needlescopic Surgery Meeting

当番世話人挨拶

第27回Needlescopic Surgery Meeting
当番世話人 浦上 秀次郎
独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター 外科

第27回Needlescopic Surgery Meeting
当番世話人 浦上 秀次郎
独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター 外科

 この度は第27回Needlescopic Surgery Meeting(NSM)の当番世話人を仰せつかり,誠に光栄に存じます.

 2020年からの3年間はコロナ禍に伴い,他の多くの社会活動と同様に本研究会も活動が停滞致しました.ポストコロナの2023年8月に実に4年ぶりにReduced Port Surgery Forum(RPSF)が再開され,本年2月には第25回NSMも対面で現地開催され,コロナ禍前と同様の開催形態に戻りました.

 しかし,コロナ禍を経てデジタル化の加速,オンライン授業の増加,テレワーク・在宅勤務などの働き方の新しいスタイルの導入,接触を避ける著しい行動変容,それに伴う人間関係の疎遠化など,我々の生活様式は一変しました.

 また世界に目を向けますと,ロシアによるウクライナ侵攻,イスラエルとパレスチナの中東における軍事衝突,これらに関連した物価高,世界経済の先行き不透明感の増悪など,まさに不確実で予測がつきにくいVUCAの時代(Volatility:変動性,Uncertainty:不確実性,Complexity:複雑性,Ambiguity:曖昧性)だと改めて認識せずにはおられません.

 そのような最中に,第27回NSMの当番世話人を拝命致しました.NSMのような小規模研究会の存在意義,在り方が様々に議論されるなか,あえてメインテーマを『Needle再考 -Mission,Vision,PassionそしてAction-』とさせて頂きました.内視鏡手術支援ロボットが普及し,MIS(minimally invasive surgery)が改めて注目されている昨今,さらにsingle port surgeryに特化したロボットの実地導入も本邦においても始まっており,細径鉗子を用いたreduced port surgery(RPS),needlescopic surgeryに対する期待が改めて膨らんでいると考えられます.この領域の内視鏡外科手術全般について改めて再考し,如何に使命mission,先見vision,情熱passionを抱き,そしてそれをどう行動actionに結び付けていくか,そんなことを語り合える場になれば,と考えております.

 雑然とした中にさらにdeepな臭いが色濃く漂う私の地元 三軒茶屋の地におきまして,多くの皆様から演題を頂き,共に語り合えることを楽しみにお待ちしております.

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