第48回日本膵切研究会

演題募集(採択結果)

第48回日本膵切研究会 運営事務局
株式会社メッド mail_outlineE-mail:48jsps@med-gakkai.org

演題登録期間

2021年3月24日(水)~ 6月2日(水) 締め切りました

応募方法

本ホームページより、オンライン登録を用いた応募となります。
ページ下部の新規演題登録ボタンより必要事項を入力し、演題登録をおこなってください。

発表形式

【全員討論会、シンポジウム、要望演題】:口演発表
【一般演題】ポスター発表

公募内容

  1. 全員討論会
    膵切除と臓器血流:特に腹部手術後の膵切除の諸問題
    腹部手術既往のある症例に対する膵切除では、周囲臓器の血流変化に配慮する必要がある。例えば、幽門側胃切除既往症例に対する膵尾側切除では、残胃への主な供血路である脾動脈を切離するため、残胃虚血に伴う術後合併症が問題となる。その他、食道癌胃管再建後や右胃大網動脈グラフトによる冠動脈バイパス術後の膵頭十二指腸切除術など、頻度は高くないものの、周囲臓器の血流変化に配慮すべき症例を経験する。これら膵切除で留意すべき周囲臓器の血流障害とその対策について、各施設での経験をお示しいただきながら活発な討論をお願いしたい。

  2. シンポジウム
    1)膵癌の手術適応の限界:メスの限界への挑戦
    膵癌で長期生存を得るための唯一の治療法は外科的根治切除である。最近では、遠隔転移や局所進行により切除不能とされてきた症例も抗がん剤多剤併用療法や化学放射線治療後のconversion surgeryでR0切除が可能になるなど、膵癌の手術適応は拡大しつつある。本シンポジウムでは、各施設で行われている限界的な症例に対する手術を含めた治療戦略をご発表頂き、その経験と工夫を共有したい。

    2)膵切除に必要な外科解剖を再考する:膜・神経解剖と手術手技の融合
    膵頭十二指腸切除や膵体尾部切除に代表される膵切除術において、手術の安全性と根治性を両立させるためには膵臓を取り囲む外科解剖の理解が必須であるが、Gockelらが提唱したmesopancreasを含む膵臓周囲の膜(間膜)解剖や神経解剖はいまだ議論が尽くされていない。本シンポジウムでは、各施設における膜(間膜)と神経解剖を意識した手術手技をビデオで供覧いただき、膵切除に必要な外科解剖の知識を共有したい。

  3. 要望演題
    1)腹腔鏡下膵切除の進歩と開腹術へのフィードバック
    近年、腹腔鏡下膵切除は増加傾向にある。内視鏡手術特有の拡大視効果や術野展開は、より微細な膵局所解剖の理解につながると考える。腹腔鏡下膵切除で得られた新たな知見を開腹膵切除に応用することで、より安全で確実な手術へ発展させることができる。本セッションでは、腹腔鏡手術と開腹手術の相互のフィードバックとなるような知見や工夫について討議していただきたい。

    2)膵術後合併症への対応:再手術かIVRか その適応と教訓
    膵液瘻に代表される膵切除後の合併症は重篤な病態を招来し、時に致死的となる。患者の運命を左右するこれらの術後合併症を如何に適切に治療していくかは重要な課題である。出血や腹腔内膿瘍などの治療では、IVRや手術が選択肢となるが、どちらを選択するべきか判断に迷う場合もある。本セッションでは、各施設での術後合併症に対する治療戦略について、IVR・手術の適応や成功例・反省例も含めて活発な討論をお願いしたい。

    3)PD再建法と長期的残膵機能の諸問題
    膵頭十二指腸切除後、残膵に膵管の拡張や実質の萎縮を生じることは少なからず経験される。残膵の萎縮は膵内外分泌機能の低下や栄養障害、脂肪肝などを招来し、患者QOLに大きく影響する。膵の再建法はさまざまで、吻合臓器(胃または空腸)、膵吻合法、膵管ステントの有無など多くの選択肢が存在する。本セッションでは、PD再建法/膵吻合法と残膵機能について、その長期成績から再建法/吻合法の長所と短所、膵機能低下の危険因子やその評価法(特に外分泌機能)、膵吻合部トラブル発生時の対処法とそのタイミング等について議論していただきたい。

    4)術中合併症に対するリカバリーショットとその教訓
    術中の偶発的な合併症は、膵臓外科医にとっていつ遭遇してもおかしくはない。その際にいかにリカバリーするのかという点が重要となる。本セッションでは、術中の偶発的な合併症に対してどう考えどのようなリカバリーショットを打ったか、合併症を起こさないためにはどうすればよかったか、行うべき事前準備は何かなど、結果の良し悪しを問わず、教訓的な症例をご発表いただきたい。情報を共有することで、術中のさまざまな場面への対応能力としての引き出しを増やす場としたい。

    5)ポイントを押さえたオペレコの書き方 ― 若手膵臓外科医のトレーニングツールとして
    必要不可欠な情報が集約された質の高い、かつ見た目に分かりやすい手術記録(手術記事とスケッチ)を作成することは、若手外科医にとって手術手技を磨くことと等しく重要である。手術記録は手術手順や3次元的外科解剖を理解するうえで良きツールであるとともに、若手外科医は自らの手で手術記録を作成しながら学び成長していく。本セッションでは、日々作成している手術記録や作成方法を示しながら、上級医・若手外科医それぞれの立場から、ポイントを押さえた良い手術記録の作成方法についてご発表いただきたい。
    ※膵臓手術の手術記録を作成するうえで、特に気をつけているポイントやこだわり、苦心、労力を減らす工夫などを抄録に記載し、実際に作成したイラスト等を匿名化のうえ、抄録とは別に図表登録を行ってください。図表登録は1つまでと致します。

  4. 一般演題(ポスター発表)
    幅広く膵切に関する演題を募集します。たくさんのご応募をお待ちしております。

応募資格

日本膵切研究会の施設会員であること。施設会員かどうかはこちらからご確認ください。
施設会員でなくてもご応募いただけます。後日入会についてご案内いたします。

登録内容

■文字数制限
演題名:全角70文字以内
抄録本文:全角600文字以内
所属施設:10施設まで
共同演者:10名まで
※規定の字数を超える登録が出来ませんのでご注意ください。

■匿名化協力のお願い
1. 患者ID 2. 患者名

■利益相反(COI)について
有無を申告してください。

パスワードと登録番号

演題を登録する際に、任意のパスワードを設定していただきます。
演題登録が終了すると、登録時のメールアドレス宛てに演題登録通知が自動配信されます。
発行された登録番号とパスワードは忘れないように、自己責任において管理してください。
万一、パスワードをお忘れになられましても、セキュリティの関係から、運営事務局では、パスワードに関します問い合わせには一切お答えすることができませんのでご了承ください。

抄録内容の確認・修正

ページ下部の「確認・修正・削除」ボタンより行ってください。
演題登録期間中であれば、登録番号とパスワードを入力することにより、確認・修正・削除することが可能です。
締切り後の、登録内容の変更はお受け出来ませんのでご了承ください。

演題の採否

演題の採否、発表形式、発表日時の決定は会長一任とさせていただきます。
ご登録いただきましたメールアドレス宛に後日、ご通知いたします。

演題登録に関するお問い合わせ

運営事務局 株式会社メッド
〒701-0114 岡山県倉敷市松島1075-3
phoneTel:086-463-5344 printFax:086-463-5345
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