第60回日本医療・病院管理学会学術総会

会長挨拶

ご挨拶

第60回日本医療・病院管理学会学術総会
会長 齋藤 信也
岡山大学大学院保健学研究科・医学部保健学科

 この度、第60回の日本医療・病院管理学会学術総会を主催します岡山大学の齋藤と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、昨年の第59回総会の閉会式において、「来年(2022年)には、コロナ禍も収まり、岡山の現地で総会を開催できると思います。秋の岡山は果物をはじめとしておいしい物も多く、学会に最適のシーズンです。岡山でお会いできることを楽しみにしています。」と挨拶したところですが、ご存じのように現在、新型コロナ感染症流行第6波の最中であり、見通しの甘さを恥じているところです。
 もちろん半年後には、現地開催が可能な状況になっている可能性は十分あると思いますが、いかんせん、現時点で使用を予定していたキャンパス内の各施設がコロナ対策として、学会への貸し出しが不可となっています。そこで苦渋の選択ではありましたが、オンライン開催に変更することとなりました。現地開催を期待されていた皆様には申し訳なく、改めてお詫び申し上げます。
 しかし一方この困難を奇貨となすということで、オンライン開催の長所を活かした総会にしたいと考えています。具体的には、現地まで講師や演者の先生方にご足労いただかなくても良くなったことを利用して、企画を少し多くするとともに時間的にもプログラムをフレキブルに組む予定です。また、学術総会のオンライン化で定着した感のあるオンデマンドでの利用も学会事務局と連携して対応できるようにしたいと思います。また、前・現・次期の3大会長が集う本会の企画調整委員会を通じて、企画ができるだけ単発にならず、学会として一定の継続性をもったプログラム内容となるように工夫しています。
 学術総会のテーマは「これからの医療・病院管理―コロナ禍を経験して―」としました。これは、コロナ対策や予防、診療に限らず、今回の経験で浮き彫りになったわが国の医療制度や病院管理の課題を整理し、将来の医療・病院管理のあり方を、みんなで考えようという意味を込めています。ポストコロナ時代の医療は、以前には引き返せないという考え方もあるようですが、その点も含めて活発な議論ができればと考えています。
 皆様の積極的なご参加を期待しています。