第60回日本医療・病院管理学会学術総会

ケースメソッド授業

討論参加者募集要項

ケースメソッド授業へ討論参加いただく方を募集いたします。
下記募集要項をご確認のうえ、申込いただけますようお願い申し上げます。
なお、ケースメソッド授業に討論参加いただくにあたり、本総会への参加費が必要となりますのでご留意ください。

ケースのあらすじ

健康長寿の森病院 コロナクラスターの恐怖

健康長寿の森病院は病床数276床の療養型病院である。二代目の森山理事長は都内の急性期病院の要職にあった川崎医師を院長として招聘し、医療、看護、介護の質を高め、全患者の身体拘束解除を達成するなど、療養型病院として患者満足度の高い医療を提供してきた。ところが、2020年に広まった新型コロナウイルスのパンデミックにより、健康長寿の森病院は3度にわたりクラスターを発生させ、一時は感染の連鎖が止まらず、病院を閉鎖しなければならなくなるかも知れないという恐怖に見舞われた。それまで理事長と院長が役割分担をしながら、経営と医療の二輪の輪を回してきたが、クラスターへの対応をめぐって、次第に両者の方針に齟齬が生じ、感染対策は混乱した。感染が続く中で理事長と院長の関係に亀裂が生じ始めたことから、森山理事長は事態を打開するため病院経営の全権を川崎院長に委譲するが、権限委譲はうまくいかず結果として川崎が病院を去ることになった。新型コロナウイルスのクラスターに翻弄された病院のケースを通じて、感染対策の混乱の原因、業務オペレーションの浸透とマニュアルのありかた、平時と有事のマネジメントとリーダーシップ、権限移譲の適切な方策、隠れた組織の脆弱性とは何か、などについての議論を展開したい。

ケースメソッドとは

ケースメソッドとはケースに書かれている内容(企業や組織、病院の実例)について討議する形式で進められる教育法であり、ビジネススクールで広く用いられている実践的な授業法です。講師は討議のきっかけを与え、議論の舵取りをしますが、正解や知識を伝授する講義はしません。
参加者は討議を通じて、考え発言するとともに、他の人の意見を聞くことでクラスに学びの共同体を形成します。
通常のケースメソッド授業では、あらかじめケースを読み込んで課題への考えをまとめたうえで、グループ討議をし、その後にクラス討議(全体討議)をしますが、今回のケースメソッドでは、グループ討議を行わないで、全体討議のみ行います。

授業形式

Zoomを使ったWEBでの授業

討論参加者 定員

約30名
定員に達し次第、締め切りとなります。
締め切り後、討論参加ご希望の方は運営事務局までご連絡ください。

参加資格

医療職、事務職など、職種、年齢、経験を問いません。
討論参加をするにあたり、本総会への参加費が必要となります。

登録締切

定員に達し次第、締め切り

討論参加者以外の参加者(Audience)について

事前参加する登録参加者でなくても、学会参加者はどなたでも事前参加登録なしで当日のケースメソッド授業を自由に聴講できることができます。
ケースメソッド授業の討議に参加希望する方は討論参加者として事前登録をお願いいたします。

ケース資料

討論参加者は参加にあたり予習が必要です。
下記からケースと設問をダウンロードし、ケースを読み込んだうえで当日の討議に備えて設問への解答をご用意ください。
討論者以外の聴講参加の方も事前にケースをお読みください。

参加申込み

参加申込は本総会、参加申込と同フォームとなります。
参加費ならびに本総会における参加費等については「参加登録」からご確認ください。