第74回日本輸血・細胞治療学会学術総会

総会長挨拶

 このたび第74回日本輸血・細胞治療学会学術総会を2026年5月14日(木)〜16日(土)の3日間の日程で、パシフィコ横浜ノースにて開催いたします。東京大学輸血部が主催となる学会は1982年(第30回、東京大学輸血部遠山博会長)、2002年(第50回、東京大学輸血部柴田洋一会長)に続き3回目の開催となります。また、横浜での開催は2013年(第61回、神奈川県赤十字血液センター稲葉頌一会長)以来2回目となります。
 今回の学術総会のテーマは「安全な輸血・細胞療法とその先へ」とさせていただきました。安全な治療を患者のもとに届けるために、Patient Blood Managementの言葉に代表されるような患者中心の輸血医療もしくは細胞療法について、皆さんと一緒に考えていくことを目標といたしました。2028年には今回と同じ場所での国際輸血学会総会ISBT Yokohamaの開催が決定しております。輸血感染症の制御など日本はトップランナーとして世界をリードしてきたはずですが、その使用方法のエビデンスはほぼ海外の論文に頼っていたり、先進的な細胞療法に関しては生産を海外に頼っていたり、必ずしも日本の輸血細胞療法が最先端とは言えない状況になっています。1960年の総会、1996年の総会、2009年のアジア部会に続く4回目となる日本での国際輸血学会の開催を控え、あらためて輸血細胞療法を今一度初心に帰って学びなおす機会になればよいかと思っております。
 多くの皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

第74回日本輸血・細胞治療学会学術総会
総会長:岡崎 仁
(東京大学医学部附属病院 輸血部)

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