
会長挨拶
第38回ハンセン病コ・メディカル学術集会
会 長:馬場 まゆみ
(国立療養所奄美和光園長)
このたび、奄美和光園主催にて第38回ハンセン病コ・メディカル学術集会を開催させていただくことになりました。会期は2026年11月20日(金)・21日(土)、会場は市民交流センター(アマホームPLAZA)です。今回の学術集会では、街中にある公共施設を利用して療養所の職員だけでなく地域の人々も聴講できるプログラムとしてハンセン病問題に関する特別講演、生活習慣病予防及び働く人の健康づくりに関する教育講演、療養所職員による口演、ポスター発表を予定しております。会 長:馬場 まゆみ
(国立療養所奄美和光園長)
近年の学術集会のテーマや発表を拝見すると、入所者の高齢化が進むなか、充実した日々の生活の構築や、いかにして入所者1人ひとり、またその家族を支えるかについては、いずれの施設においても多職種連携やライフサポートが定着したと言えるでしょう。一方、2026年はらい予防法廃止から30年目の節目を迎えますが、入所者と地域の人々との交流、またハンセン病やハンセン病問題に対する国民の理解はいかがでしょうか。
厚生労働省が行ったハンセン病に関する全国意識調査において、第1回(2023年)では「ハンセン病への偏見差別は現存し、依然として深刻な状態にあることがうかがえた」と結論付けられ、第2回(2024年)では残念ながら人権教育や啓発活動が十分ではないことが表面化しました。入所者は高齢となり、地域の人々との共生の時間は限られています。
今回の学術集会のテーマを全職員から公募した結果、「結い(ゆい)の心、人としての繋がり そして共に生きるということの意義」に決まりました。「結いの心」とは奄美大島の自然や文化の中で育まれ、大切にしてきた相互扶助の精神です。厳しい自然や歴史のなかで、相互扶助は生き延びるために必須だったのでしょう。また、世界三大織物の1つである大島紬は、半年から1年という長い時間をかけ、30以上の工程を経て多くの職人の手によって生み出される、まさに多職種協働の成果物なのです。
さて、ハンセン病コ・メディカル学術集会は1989年から開催されていますが、奄美での開催は初めてのこととなります。会期は11月下旬ですが、世界自然遺産に登録された奄美群島では夏の暑さが遠のき、過ごしやすい季節を迎えます。会期後は連休となっていますので、滞在期間を延ばして奄美を満喫してみてはいかがでしょうか。田中一村画伯が魅入られた島の動植物、海でのアクティビティ、原生林ツアーやアマミノクロウサギ見学ツアー、アイランドホッピング、機織りや泥染め体験、島料理や黒糖焼酎を存分に楽しんでいただければ幸いです。入所者および職員一同、皆さまのお越しをお待ち申し上げております。
いもーれ 奄美大島!!