第16回日本臨床睡眠医学会学術集会

特別講演

第16回ISMSJ学術集会の特別講演はカリフォルニア大学ロサンゼルス校の Alon Y. Avidan先生です

Dr. AvidanはUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)脳神経内科教授であり、UCLA Sleep Disorders Centerのディレクターを務めています。2014年にはAmerican Academy of Sleep Medicine(AASM)より睡眠医学教育への生涯にわたる貢献が高く評価され “Excellence in Education Award” を受賞されており、まさに今回の学術集会のテーマである睡眠医学教育を語っていただくのに右に出る者のない先生です。

研究業績も豊富で、睡眠関連疾患に関して100本以上の学術論文を発表するとともに、『Handbook of Sleep Medicine』『Geriatric Sleep Medicine』『Review of Sleep Medicine』『Atlas of Clinical Sleep Medicine』といった国際的に高く評価される専門書を共著されています。

世界的に著名な臨床家・教育者であると同時に、先生は特にパラソムニア(睡眠時の異常行動)に関する研究と臨床において国際的評価を確立されています。また教育活動においては、その独創的かつ熱意あふれるスタイルにより、聴衆のモチベーションを引き出す力は卓越しており、今回の招聘にあたり行った打ち合わせでも、私自身が思わず夢中になって楽しんでしまいました。この体験を、ぜひISMSJ学術集会に参加される皆様とも共有したいと考えております。

睡眠医学に限らず、後進の指導に悩む方や、「これが普通なのだろう」と感じている方も少なくないかもしれません。しかし、世界には多様な教育アプローチが存在し、自ら限界を定める必要はありません。既成の枠を打ち破り、実際に新たな教育手法を実践されているAvidan先生の姿から、多くの示唆を得ていただけることと思います。

今回は招待講演に加えてシンポジウムにもご参加いただきます。私たちがまだ乗り越えられていない壁をすでに越えている先生から、学び、楽しみ、そして自らの可能性を広げるきっかけを得られることを確信しています。
第16回ISMSJ学術集会 組織委員長 河合 真