第39回日本救急医学会中国四国地方会

会長挨拶

第39回日本救急医学会中国四国地方会
会 長:佐藤 格夫
(愛媛大学大学院医学系研究科 救急医学講座 教授)
 このたび、第39回日本救急医学会中国四国地方会を2023年7月7日(金)・8日(土)の会期で、松山市総合コミュニティ―センターにおいて開催させて頂くことになりました。通常、5月開催をしてきましたが、G7広島サミットの関係もあり、今回は7月開催とさせていただきます。7月というと、AEDを一般市民が使えるようになったのが2004年7月であり、開催に合わせて、一般市民を対象とした心肺蘇生に関する取り組みも行いたいと考えています。
 今回の学術集会のテーマは「みんなで考え作り出す  Let's move on to the next stage」とさせていただきます。COVID-19感染症、ロシアによるウクライナへの侵攻、トルコ・シリア地震と世界を揺るがす事態が次々とおこり、失われた命に対する無念さに打ちひしがれながら、普通の日常というものがいかに幸せであるかということを噛み締めます。失われた命のことを想い、生きている者は、どんな困難なことが起きても、百折不撓の精神を持ち皆で次の新たな一歩へと歩みださなければなりません。助けなければならない命を救うことが救急医学であります。一方で急変時に蘇生行為を望まない、延命治療につながることを望まない高齢者が増えてきており救命をしないという意思表示に対応をする医療提供も必要になってきています。少子高齢化人口減少の社会において、多職種が連携したチーム医療による患者との関わりが大切になってきています。COVID-19感染症も一段落しつつあり、次のステージへとみんなで考えていきましょう。
 Hybrid形式での開催で準備をさせて頂いています。Hybrid形式の長所は、勤務の関係で会場現地へ訪れることが難しい方でも参加が出来ることだと思います。社会全体が集合形式を容認しとしつつあると思いますので、可能な方は出来る限り松山の地へ足を延ばして頂きたいと思います。
 それでは、皆様の多数のご発表、ご参加をお待ち申し上げます。