会長挨拶

日本心臓リハビリテーション学会 第9回四国支部地方会
会長 八木 秀介
徳島大学大学院医歯薬学研究部 地域・家庭医療学分野

日本心臓リハビリテーション学会 第9回四国支部地方会
会長 八木 秀介
徳島大学大学院医歯薬学研究部 地域・家庭医療学分野
このたび、第9回特定非営利活動法人日本心臓リハビリテーション学会四国支部地方会の会長を拝命いたしました。大変光栄に存じますとともに、その責任の重さを深く自覚しつつ、2026年3月15日(日)に徳島市にて現地開催できるよう準備を進めております。
本地方会は四国4県の持ち回りで開催されており、第1回の徳島大学・佐田教授、第5回の伊勢先生に続き、今回で3巡目となります。COVID-19の影響を受けた時期を経て、現在は再び対面での交流が可能となり、学術的議論にとどまらず、地域間の連携を深める貴重な機会となっております。昨年度は2日間の開催でしたが、本年度は1日に集約し、より濃密で実り多い学会を目指します。
心臓リハビリテーションは単なる運動療法にとどまらず、多職種が連携して患者中心の包括的ケアを実現する医療モデルです。特に心不全の慢性化や再入院増加が大きな課題となる中、持続可能で地域に根差した心リハ体制の構築は急務といえます。四国においても高齢化が進むなか、医療・介護・行政を巻き込んだネットワーク形成が求められており、本会がその一助となることを願っております。
学術プログラムとしては、運動療法・薬物療法、リモートリハビリテーション、フレイルを含む高齢者対策などをテーマに広く演題を募集し、多職種で取り組む心リハについて、職域を越えた学びと交流を促進したいと考えております。特別講演には国立循環器病研究センターの三浦弘之先生をお迎えし、最先端の知見とその臨床応用についてご講演いただく予定です。
開催地・徳島は、豊かな自然と文化に恵まれた地域です。清流・吉野川をはじめとする美しい景観、世界的に知られる「阿波おどり」、すだちや鳴門鯛に代表される食文化など、多彩な魅力にあふれています。会場周辺には徳島城跡や眉山などの名所も多く、早春のひとときを存分に楽しんでいただけることと存じます。あわせて徳島ラーメンもぜひご堪能ください。
本会が、四国ひいては全国の心臓リハビリテーションに携わる多職種の皆様の知見と経験を結集し、新たな連携と展望を生み出す場となるよう、主催者一同全力で準備を進めてまいります。多くの皆様に徳島の地でお会いできますことを、心より楽しみにしております。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。