日本がん登録協議会 第33回学術集会 in 島根

会長挨拶

日本がん登録協議会 第33回学術集会 in 島根
会 長:田村 研治
(島根大学医学部附属病院腫瘍内科/先端がん治療センター)
 この度、日本がん登録協議会 第33回学術集会 in 島根を、令和6(2024)年6月13日(木)から15日(土)の3日間、島根県出雲市の出雲市民会館にて開催させていただきます。
 学術集会は、1年に1度、全国のがん登録事業に関わる協議会会員、がん登録実務者、都道府県職員、研究者など幅広い分野の従事者が集い、がん登録の活用、社会への還元について発表、議論などを行う大変に有意義な大会です。今回、この様な歴史ある学会開催に携われることに誇りと責任を感じます。

 今回のテーマは、がん登録推進法改正に寄せる期待としました。

 2016年にがん登録推進法が施行され、法律に基づいてがんの情報が収集されるようになりました。がん対策の基盤整備であるがん情報の収集が可能になったということは大きな進歩であります。しかしながら、がん登録を国民にとって有益なものにするため、さらにできることがあります。
 がん登録推進法はその付則でがん登録に関する施策について検討を加えるとされています。がん登録推進法の改正により、精度の高い情報収集、がん対策やがん研究への情報の利活用ならびに人材育成などについて、さらに促進されることが期待されます。がん登録関係者が一堂に会する本学術集会において、法改正に向けた課題整理や期待を皆様と議論していきたいと思います。

 新型コロナが5類に移行し、前回大会から学術大会の実開催が復活しました。がん登録関係者の皆様が相まみえて有益な情報交換ができる場をご提供できればと存じます。また、オンラインを活用した広い学びの機会をご提供できればと考えております。
 プログラムは、がん登録実務者研修会から始まり、シンポジウムと口演セッション、ポスター発表などを予定しています。全国がん登録と院内がん登録の両方のがん登録のプログラムをご準備しておりますので、皆様の日頃のご研究・ご活動の成果をご報告ください。
 会場の出雲市民会館は出雲空港やJR出雲市駅からのアクセスがしやすく、宿泊や飲食に便利な所にあります。また少し足を延ばすと、出雲大社や松江城、玉造温泉などの全国的にも有名な観光地を楽しめます。また、島根県の豊かな自然の恵みである日本海の海産物や日本酒、出雲そば、仁多米なども存分に味わうことができます。ぜひ、第33回学術集会に奮ってご参加ください。