第3回日本アブレーション研究会

ご挨拶

第3回日本アブレーション研究会
会長 山下 竜也
公立松任石川中央病院 副院長/金沢大学附属病院 消化器内科

 このたび、第3回日本アブレーション研究会を担当させていただきます、公立松任石川中央病院消化器内科の山下竜也です。

 近年、アブレーションに対する保険適用が拡大されてきています。これまで行われてきた肝癌、腎癌、副腎腫瘍に加え、一昨年には肺腫瘍や骨軟部腫瘍に、昨年末には早期乳がんに保険適用拡大されました。
 低侵襲治療であるアブレーション治療は、ラジオ波治療・マイクロ波治療・凍結療法など多岐にわたっており、これらの治療をより効果的に行うためには、症例や治療法選択、治療時の工夫や合併症対策、多職種連携などが必要です。超高齢化社会となった本邦において、低侵襲治療であるアブレーションはますます重要な位置づけになると考えられます。
 さらに、近年のがんに対する免疫療法の進歩に伴い、アブレーションを単なる腫瘍焼灼治療としてではなく、アブレーションによる免疫賦活効果を免疫療法に利用するような試みもされてきており、アブレーションのNext stepが期待されます。
 また、アブレーションが本邦で用いられて四半世紀が経とうとしています。これまで本邦で培われてきたさまざまなアブレーションに関する叡智をNext generationへ継承する時期にも入っています。
 このような観点から、今回の研究会のテーマを「To the next」とさせていただきました。

 本研究会はすべての種類のアブレーションが安全かつ効果的に実施されるよう、会員相互ならびに関連機関との連携を図ることを目的として順天堂大学の椎名秀一朗教授を中心として2022年1月に設立された会です。この理念に基づき、第3回研究会を、アブレーションに関する情報を臓器および職種横断的にface to faceで議論し、今後の医療につながる発見が一つでも得られる場にしたいと考えております。

 会場は金沢駅兼六園口前のホテル日航金沢です。冬の寒い時期の開催ですが、ぜひご参加いただき、熱い討議をして盛り上げていただくとともに冬の金沢も満喫いただくようお願い申し上げます。

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