第19回日本乳癌学会中国四国地方会

当番世話人挨拶

高畠 大典
(高知医療センター 乳腺・甲状腺外科 科長)
安藝 史典
(伊藤外科乳腺クリニック 理事長)
この度、第19回日本乳癌学会中国四国地方会を高知県高知市にて開催させていただくことになりました。当番世話人を担当させていただきますことを大変光栄に存じます。
乳癌診療は、従来より医師のみならず、co-medicalも含めたチーム医療の重要性が認知されてきましたが、近年、CDK4/6阻害剤やADC、免疫チェックポイント阻害剤等の副作用対策として、乳腺専門医だけでなく、他科医師の協力を要する場面が増えてきております。さらにHBOCや妊孕性温存、がんゲノム医療などの診療体制構築において多施設との連携もますます重要性を増しつつあります。
また、新専門医制度における乳腺外科専門医の育成については、これまでの学会主導の乳腺専門医より施設基準や専攻医の研修要件が厳しくなっており、これまで以上に他施設との協力関係の構築が重要となってきました。また一方で、乳腺専門医の都心への偏在の問題もあり、乳癌診療を取り巻く環境は混沌となりつつあります。
今後の乳腺専門医には患者さんに向き合うだけでなく、医療行政や医療経済までをも視野に入れた対応が求められるのではないかと思います。
このような医療現場の現状を考え、がん拠点病院と診療所の医師が力をあわせて開催する今回の地方会を、乳腺診療について研鑽をつむ場としてだけではなく、医療者同士を繋ぐ場としても役立てていきたいと考えています。
例年どおり、一般演題、優秀演題セッション、教育セミナー、デジタルマンモグランプリ、共催セミナーを企画し、充実した地方会になりますように準備しております。
会場は、高知城や2021年に公開されたアニメ映画の舞台になった場所に近く、勉強と観光を両立させられる好立地です。多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。
COVID-19の状況が不透明ではありますが、可能な限り現地開催を目指しております。このような事態が早期に収束し、皆様を高知の地にお迎えできることを切望しております。