第31回日本乳腺疾患研究会

会長挨拶

「もっと乳腺を知ろう」

第31回日本乳腺疾患研究会
会長 上野 貴之
がん研有明病院 乳腺センター

第31回日本乳腺疾患研究会
会長 上野 貴之
がん研有明病院 乳腺センター

このたび、第31回日本乳腺疾患研究会を、2025年3月21日・22日の2日間、東京駅直結のステーションコンファレンス東京において開催させていただくこととなりました。大変伝統のある本研究会の当番世話人をさせていただきますこと、研究会代表の堀口先生、世話人の先生方、会員の皆様に心より感謝申し上げます。

近年、分子生物学やゲノム医療の進歩は目覚ましく、乳腺領域においても例外ではありません。従来基礎研究と考えられていたこれらの成果が、急速に臨床応用され、さらにがんの予後の改善に結びつき、基礎と臨床を統合して理解する流れが加速しています。一方、ゲノム医療に代表されるような莫大な情報量をどのように処理して理解するかという問題に対し、AI, AGIなどの新たな技術の臨床応用が期待されております。そこで今回は、いまアクティブに活躍している若手医師を中心に、現在の乳腺診療の課題と、今後の乳腺診療の進むべき方向性について活発に議論する場にできればと思っております。基礎と臨床の両面から乳腺疾患をより深く理解する、という思いを込めて、テーマは「もっと乳腺を知ろう」とさせていただきました。レクチャーを聞くのみでなく、その先の方向性を見据えた議論をすることにより、今後の乳腺診療の発展性を描ければと思っております。みなさまの積極的なご参加をよろしくお願い申し上げます。