第33回日本乳腺疾患研究会

第33回日本乳腺疾患研究会

会長挨拶

第33回日本乳腺疾患研究会
会長 平 成人
川崎医科大学 乳腺甲状腺外科学

第33回日本乳腺疾患研究会
会長 平 成人
川崎医科大学 乳腺甲状腺外科学

「知の共有」

知は、灯された瞬間に生まれるのではなく、分かち合われたときに、はじめて未来を照らす光となります。

一人の中にある知は、経験として静かに存在します。しかし、それが語られ、共有され、他者の知と出会うとき、そこに新たな意味が生まれます。その重なりと広がりの中から、これまで見えなかった景色が現れ、次の時代の医療への道が拓かれていきます。医学の歩みとは、まさにこの「知の共有」の連なりであったと言えるでしょう。

このたび、第34回日本乳腺疾患研究会を、2027年3月5日・6日の両日、岡山コンベンションセンターにおいて開催させていただくこととなりました。川崎医科大学 乳腺甲状腺外科学 教授の平 成人が会長を務めさせていただきます。長きにわたり乳腺疾患の研究と診療の発展を支えてこられた本研究会を担当させていただきますことは、この上ない光栄であり、関係各位に深く御礼申し上げます。

乳腺疾患を取り巻く医療は今、大きな変革の時代にあります。分子生物学の進歩は疾患の理解を深め、新たな治療は患者の可能性を広げ、多職種の連携は医療のあり方そのものを豊かにしています。しかし、その根底にあるのは、時代を超えて受け継がれてきた知の蓄積と共有にほかなりません。一つの研究成果、一つの臨床経験が共有されることで、それは個人の知を超え、医療を前進させる普遍的な知となります。

本研究会のテーマを「知の共有」といたしました。
それは、私たちの原点であり、同時に未来への約束でもあります。

それぞれが歩んできた道の中で見出した知を持ち寄り、互いに耳を傾け、語り合うこと。その営みの中から、新たな問いが生まれ、新たな理解が育まれ、やがて次の時代の乳腺医療を支える礎となっていきます。本研究会が、そのような知と知とが出会い、響き合い、新たな光が灯される場となることを願っております。

岡山は、古くより東西の往来の要衝として、多くの人と文化が交わり、新たな価値が生まれてきた地です。この地において、本研究会が新たな知の交わりの場となり、未来へと続く新たな一歩となることは、大きな意義を持つものと信じております。

この研究会で交わされる一つひとつの言葉が、次の知を生み、その知がやがて未来の医療を支える光となることを願い、皆様と岡山の地でお会いできますことを心より楽しみにしております。

2027年吉日

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