日本医療検査科学会第39回春季セミナー

ご挨拶

日本医療検査科学会第39回春季セミナー
例会長 石山 雅大
弘前大学医学部附属病院 医療技術部

 日本医療検査科学会第39回春季セミナーを開催するにあたりましてご挨拶申し上げます。

 新型コロナウイルスもニュース等で取り上げることが少なくなりましたが、いまだ第〇波を迎えているなど何度もピークが現れ、加えて手足口病など感染症の増加など、我々医療関係者には落ち着くことのできない日々が続いております。そして、この繰り返される感染症の蔓延は、我々の検査体制を今一度見直す機会にもなりました。それぞれの医療機関では人材の確保とジェネラルに対応できる要員の育成、機器・試薬メーカー様におかれましては、最新の機器や試薬の開発、そして迅速で安定した供給体制の構築など、三位一体で立ち向かっていかなければならない大きな教訓となりました。また、周知のとおりこれからは人口減少・少子高齢化、2040年問題、医療従事者の減少など多くの課題も挙げられています。

 第39回春季セミナーは、テーマを「絶えまないメディカルイノベーション」と題し、皆川智子医師を実行委員長に弘前市で開催することになりました。医療業界は絶え間なく進化し続けています。新しい技術や治療法の開発、医療機器の改善、データ解析や人工知能の活用など、様々な分野で革新が行われています。これにより、医療の効率性が向上し、患者の治療やケアがより効果的に行われるようになります。また、疾患の早期発見や予防、パーソナライズされた医療の実現など、医療のあり方そのものも変化しています。「絶え間ないメディカルイノベーション」は、医療の未来をより明るく、持続可能なものにしていくためのテーマであると実行委員一同自負しております。

 開催日は令和7年4月20日、今年の同日は弘前城の桜が満開の時期でした。また、現在弘前城は石垣修理で移動しているため、弘前城・残雪の岩木山・満開の桜を一緒に観覧し写真へも収めることができる貴重な機会になっております(翌年の令和8年、城は元の位置へ)。混雑も予想されますがこの時期にはなかなか訪問できない機会でもあります。ぜひ、弘前の地で皆様とお会いできる日を楽しみにしております。

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