第38回日本肝移植学会学術集会

ご挨拶

第38回日本肝移植学会学術集会
集会会長 髙田 泰次
(愛媛大学大学院医学系研究科 肝胆膵・乳腺外科学 教授)

 この度伝統ある日本肝移植学会の第38回集会会長を拝命し、身に余る光栄と存じます。2020年6月25日(木)、26日(金)に松山市のANAクラウンプラザホテル松山で開催させていただきます。本学会が四国の地で開催されるのは、1998年に当時の徳島大学教授 田代征記先生が主催された第16回以来、実に22年ぶりとなります。

 今回のテーマは「肝移植医療の新たな展開 Advance toward the New Stage」です。2020年は臓器移植法が改正されてから10周年を迎えます。また脳死肝移植レシピエント選択基準としてMELD scoreが導入されて1年が経過し、その成否が評価出来る時期と予想されます。さらに我が国の登録肝移植数が総数1万例の大台に乗る見込みであります。このように2020年は肝移植医療が新たな展開を迎え、より高い安全性・有用性を追求してさらに前進する節目の年になると考え、このようなテーマといたしました。

 四国は八十八カ所の霊場を巡拝する四国巡礼で有名であり、お遍路さんに対する「お接待」の文化があります。松山にも「おもてなし」の気風があり、道後温泉や松山城など観光地も多く、海・山の幸が豊富で安価で楽しめます。このような松山の地で有意義で充実した学会となりますよう準備に努めて参ります。学会会員ならびに肝移植医療関係者の方々から多くの演題登録と当日の多数のご参加を賜りますよう、ご協力よろしくお願い申し上げます。