第66回日本呼吸器学会中国・四国地方会/第60回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会

会長挨拶

第60回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会 会長挨拶

第60回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会
会長 亀井 治人
独立行政法人国立病院機構 山口宇部医療センター

 この度、第60回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会を山口県で開催させていただくこととなりました。伝統ある学会の運営を担当する機会を頂きましたことを誠に光栄と存じております。
 また、会員の皆様には、多数の演題をご登録いただきましたことを心より御礼申し上げます。
 肺癌および関連する領域では、基礎および臨床の様々な分野における進歩は目覚ましく、新しい有望な知見が矢継ぎ早に実臨床へ導入される時代となっています。その一方で、最新の情報を目の前の患者さんにとっての最適な診療へと結びつけるためには、個の経験のみでは追い付かず、医療者が互いの経験を共有して知識を蓄積するとともに、腫瘍関連領域に留まることなく呼吸器診療全般にわたる素養を涵養することも重要な課題となっています。
 その意味で、本学会は日本呼吸器学会の中国・四国支部会との共同開催でありますので、当地域で呼吸器診療を牽引する仲間が一堂に会して新しい診断技術や治療法などを学び、互いに忌憚のない議論を交わすことによって見識を高め、以て同じ志を持つものとしての親交を深める絶好の機会になると確信しております。
 さて、令和2年初頭に始まり、その後も波状に流行を繰り返してきた新型コロナウイルス感染症の流行も、ワクチン接種の広まりと治療法の開発によって徐々に終息へ向かう兆しを見せ、制限されていた社会活動も本格的に再開されつつあります。学術活動も同様であり、本合同学会は現地における対面での集会にライブ配信を加えたハイブリッド形式で開催いたします。現地での対面による討論、交流には学術の枠を超えて親交を深めあう機会という魅力がございますし、ライブ配信には、世情と距離に影響されず、多くの方に学会を楽しんでいただけるというメリットがございます。
 いずれの形態によるご参加であっても、若手から熟練者まで、参加してよかったと感じていただける魅力ある学会になることを目指して努めてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いを申し上げます。

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