会長挨拶
第65回日本呼吸器学会中国・四国地方会 会長挨拶
第65回日本呼吸器学会中国・四国地方会
会長 津端 由佳里
島根大学医学部 内科学講座 呼吸器・臨床腫瘍学
第65回日本呼吸器学会中国・四国地方会の会長を拝命いたしました、島根大学医学部内科学講座 呼吸器・臨床腫瘍学の津端由佳里です。このような大変光栄なお役目を頂戴し、まずはご推挙いただきました会員の皆様にあらためまして御礼を申し上げます。また、何分にも若輩ですので、会の運営に関してご心配な点が多々あるかと存じますが、合同開催の日本結核・非結核性抗酸菌症学会中国四国支部会礒部威会長ならびに日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会栗本典昭会長と3人で力を合わせ、より多くの会員の皆様にご満足いただける会となりますよう、尽力いたします。
呼吸器病学の発展は目覚ましく、肺がんをはじめCOPD、間質性肺炎、気管支喘息など多くの領域の治療がこの数年で革新的な進化を遂げています。私たちは日々その流れの中に身を置きながら、流されずしっかりと潮目をとらえた診療を患者さんへ提供することが要求されます。そのために本地方会が担うべきは、会員の皆様の英知を学会の場に結集し、活発なディスカッションを通じてそれを整理、広く情報共有することで、中四国での呼吸器診療の均てん化を推進する役割であるとの考えに至りました。私たちの活動がすべて患者さんの最善の医療につながることを願い、本会のテーマを「All for better patient care ～英知と技術の結集～」といたしました。そして、中国四国地方会初のハイブリッド方式を採用しております。是非とも演者・座長の先生方におかれましては、開催地である松江にお越しいただき、活発なディスカッションにご協力いただきたく存じます。ご家庭や勤務の事情によりお越しいただくことが困難な場合はWEBでのご参加も可能ですので、奮っての参加登録をお願いいたします。また、このような呼吸器診療の飛躍的な進歩を若い先生方へも知っていただきたく、初期・後期研修医および学生やメディカルスタッフのご発表・ご参加も歓迎しております。
2020年初冬より、呼吸器診療は新型コロナウイルス感染症に翻弄され、今後もこの新興感染症に配慮が必要な状況が長く続く恐れがあります。感染概況に柔軟に対応しつつ、呼吸器病学の歩みを止めないためにも、松江の地で皆様とお会いし、情報交換ができますことを心から願ってやみません。たくさんの演題登録をお待ちしておりますので、ご支援のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。