第67回日本呼吸器学会中国・四国地方会/第31回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会/第73回日本結核・非結核性抗酸菌症学会中国四国支部会

会長挨拶

第67回日本呼吸器学会中国・四国地方会 会長挨拶

第67回日本呼吸器学会中国・四国地方会
会 長:石田 直
(公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 呼吸器内科)

 この度、第67回日本呼吸器学会中国・四国地方会を、岡山市において開催させていただくこととなりました。伝統ある本学会の会長を拝命し、大変光栄に思っております。
 今回も第31回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会および第73回日本結核・非結核性抗酸菌症学会中国四国支部会との合同開催であり、それぞれの会長をお勤めの柴山 卓夫先生、谷本 安先生と3人で協力して、会員の皆様にご満足していただける会となりますよう、尽力する所存であります。この度の会も、現地参加ならびにWEB参加のハイブリッド方式とすることにいたしました。できるだけ多くの方に岡山にご参集いただきたいですが、ご都合が合わなければWEBでの参加をご検討いただければ幸いです。
 我々医療者は、この3年間、COVID-19の嵐に翻弄され続けてきました。そのなかでも、呼吸器科医は常に診療の最前線に立って、COVID-19のみならず、その他の呼吸器疾患についても従来通りの診療に支障のでないようにご尽力してこられたこととお察し申し上げます。COVID-19の蔓延下にあっても、呼吸器病学は常に発展し続けているとの想いを込めて、今回の学会に向けたメッセージを、“Make advances in respiratory medicine beyond COVID-19”といたしました。さまざまな分野の呼吸器診療について、多くの演題を出していただき、活発なディスカッションをお願いしたいと思っております。特に、今後の呼吸器学を担っていく若手の先生方にぜひ参加いただき、呼吸器病学の面白さや奥行きを感じ取ってもらいたいと思います。一般演題に加えて、各種のセミナーや地方会ならではの小回りの利いた企画を考えております。
 今冬のCOVID-19の状況は依然不透明ですが、感染対策を十分行って開催したいと思っております。岡山の地で皆様とお会いし、有意義な時間を共有させていただくことを、心から願っております。たくさんの演題登録をお持ちしておりますので、ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

第31回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会 会長挨拶

第31回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会
会 長:柴山 卓夫
(独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター 呼吸器内科)

 この度、2022年12月16日(金)・17日(土)に、岡山コンベンションセンターにおいて、第31回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会を開催いたします。伝統ある本学会を担当する機会を頂き、誠に光栄に存じております。
 今回も第67回日本呼吸器学会中国・四国地方会、第73回日本結核・非結核性抗酸菌症学会中国四国支部会と3学会合同で開催いたします。2019年12月以来の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により医療界は多大な影響を受け、学術活動にも大きな制限を受けていますが、医学・医療は絶え間なく進歩しております。COVID-19禍にあっても、目の前に呼吸器診療を必要とする患者さんがいる限り、皆様とともに進んでいきたいと考え、「Make advances in respiratory medicine beyond COVID-19」とのメッセージを掲げます。
 近年、呼吸器内視鏡の分野は目覚ましく進歩しています。診断技術においては超音波内視鏡を用いたEBUS-GSやEBUS-TBNA、気管支ナビゲーション、クライオバイオプシーなどの技術が汎用され、その組み合わせによる数々の先進的な試みが行われています。また、治療技術においても気道狭窄に対するステント治療、難治性気胸・有瘻性膿胸に対するEWS治療などに様々な工夫がなされ、患者さんの症状緩和のみならず予後の改善が認められています。中国四国地方には呼吸器診療の発展を目指す多くの仲間がいます。本学会が、ご参加の皆様にとって、それぞれの施設で行われている創意工夫や新たな試みなどに関する情報交換の場となり、呼吸器診療のさらなる進歩の機会となれば幸甚です。
 気管支鏡実技セミナー、寺子屋セミナー、3学会合同企画などを現地とライブ配信によるハイブリッドで準備しておりますので、若い先生方の学びの場となるとともに、先輩や同年代の仲間との親交を深める絶好の機会となることを祈念しております。
 沢山の演題をご登録いただき、活発なご討議をお願いできれば幸いです。多くの皆様のご参加を期待しております。ご支援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

第73回日本結核・非結核性抗酸菌症学会中国四国支部会 会長挨拶

第73回日本結核・非結核性抗酸菌症学会中国四国支部会
会 長:谷本 安
(独立行政法人国立病院機構 南岡山医療センター 呼吸器・アレルギー内科)

 この度、第73回日本結核・非結核性抗酸菌症学会中国四国支部会を、2022年12月16日(土)17日(日)に、岡山コンベンションセンターにおいて開催させていただくこととなりました。歴史と伝統のある本学会を主催させていただきますことを誠に光栄に存じております。
 2020年に「日本結核病学会」から「日本結核・非結核性抗酸菌症学会」へ名称変更されてから今回が3回目の支部会となります。その間に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し、その結核対策への影響がグローバルな課題となっています。我が国における2020年の結核罹患率は人口10万対10.1であり、例年以上の減少を認めましたが、これは受診の控えや健診受診者の減少等、COVID-19流行による患者発見の機会が減少したことが大きな要因と考えられています。ちなみに中国四国9県の状況ですが、全国における罹患率の高い5都道府県、低い5都道府県に各々1県、さらに2019年より新登録患者数が増加している県が3県ございました(全国で6県・2指定都市)。いずれにしましても、ウイズコロナ、新興感染症への対応と合わせて、結核終息を目指した医学研究、予防や治療・ケア、多職種・多分野との連携に基づいた対策を引き続いて進めていく必要があります。
 非結核性抗酸菌症、特に肺MAC症につきましては、再発例や難治例に対する治療の選択肢が増えてまいりました。しかしながら、至適治療に関するエビデンスは不足しており、新薬の開発とともに今後の臨床研究が期待されるところです。
 本学会は日本呼吸器学会地方会、日本呼吸器内視鏡学会支部会と合同で開催し、全体のテーマを「Make advances in respiratory medicine beyond COVID-19」としました。結核・非結核性抗酸菌症に関する学術的成果の発表の場であると同時に、若手医師やメディカルスタッフの皆様への学びの場、情報共有の場になりますよう、関係者一同注力する所存です。
 先生方や行政、メディカルスタッフの皆様の学会へのご参加と多数の演題応募をお願い申し上げますとともに、一人でも多くの方と会場でお会いできますことを楽しみにしています。