
ご挨拶

第99回日本細菌学会総会
総会長:小松澤 均
(広島大学大学院医系科学研究科 細菌学教室)
このたび、第99回日本細菌学会総会を担当させていただくことになりました広島大学の小松澤均です。総会長:小松澤 均
(広島大学大学院医系科学研究科 細菌学教室)
日本細菌学会総会は、第1回は1927年に北里柴三郎先生により慶應義塾大学において「第1回 衛生学微生物学寄生虫学聯合学会(第1回⽇本細菌学会総会)」として開催されました。その後、1945年に1回の中断はありましたが、毎年継続的に開催されている国内で歴史と伝統を誇る学術総会の一つです。第1回から第99回日本細菌学会総会までの100年の間に細菌学研究も取り巻く社会環境の変化や種々の解析技術の開発・向上により大きく変貌し、また、当初は医学細菌学が中心でしたが、近年では医学細菌学・感染症学に加えて、基礎微生物学、環境微生物学、ゲノム微生物学など、細菌学研究も多岐にわたり、本総会ではこれらの研究の発表および議論の場となっています。
広島での開催は1966年に第39回日本細菌学会総会が開催されて以降、実に60年ぶりの開催となります。第99回総会は平和記念公園内にある広島国際会議場で行います。2026年3月20日~22日の開催ということで、平和記念公園の桜も咲いて、皆様をお迎えできることと思います。
今回の総会のテーマは「細菌学の未来を拓く」を掲げました。これは、第1回の総会からおよそ100年の節目ということで、これまでの細菌学を振り返りつつ、これからの細菌学について考える場を提供できればと考えています。また、海外および国内の外国人研究者も多くご参加頂き、細菌学研究を通しての交流の場になることも期待しております。
多くの方に広島の地にお越し頂き、細菌学研究を通して有意義な時間をお過ごしになることを祈念しております。