会長挨拶
さてこの度、「第70回日本化学療法学会総会」の会長を愛知医科大学の三鴨廣繁が拝命 し、事務局を愛知医科大学の小島良さんにお願いして鋭意準備を進めております。 「第70回日本化学療法会総会」は、2022年6月3日(金)・4日(土)・5日(日)の3日間の日程で岐阜県岐阜市にある長良川国際会議場・都ホテル岐阜長良川にて開催させていただくこととなりました。本総会が岐阜市で開催されるのは、1977年に岐阜大学の故西浦常雄教授が第25回総会を開催されて以来45年ぶりのことになります。岐阜市は、会長を拝命した小職の故郷であり、小生を育てていただいた岐阜大学がある地でもあるので個人的な思い入れが強い土地になります。
本学会は化学療法学に係る学理及びその応用に関連する事業を行うことにより、化学療法学の進歩、普及を図り、もって本邦における医療の発展、ひいては国民の健康増進に寄与することを目的としています。私自身、本学会総会には、医学部の学生時代に故川名林治先生が主宰された第35回総会にはじめて参加しました。総会で初めて発表させていただいたのは、松本慶蔵先生が主宰された第38回総会です。その後は、毎年学会に出席し、発表させていただいて参りました。
第70回の総会では、テーマとして、『微生物・炎症との戦いと共生 〜70年を振り返り、未来に繋ぐ〜』を掲げさせていただきました。総会では例年約2,000名以上の参加者が集い、多くの研究発表と活発な討論が行われてきましたが、2022年の総会にも多くの先生方が参加され、活発な討論をしていただきたいと願っております。第70回記念大会ということで、テーマにも掲げさせていただきました『70年を振り返り、未来に繋ぐ』という意味でも、将来の本学会を担う若手の先生方が中心となる特別シンポジウムも準備しています。思い起こせば、守殿貞夫先生が主宰された第50回大会で、小職も荒川創一先生、竹末芳生先生と低侵襲手術時代の化学療法をテーマに記念シンポジウムを担当させていただきましたが、このシンポジウムを担当された先生方全員が総会会長を担当されることになりました。守殿貞夫先生のような先見の明は浅学菲才の小生にはございませんが、是非とも本学会を未来に繋いでいただきたいと願っております。
COVID-19の影響でface to faceでの学会が少なくなっている現状ですが、2022年の第70回総会では、かつてのように会場で熱い討論が行われ、研究者間の交流ができることを衷心より願っております。
末筆となりましたが、皆さまの益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
会長 三鴨 廣繁
愛知医科大学大学院医学研究科 臨床感染症学 教授