会長挨拶
第28回日本摂食障害学会学術集会
会長 河合 啓介
国立国際医療研究センター国府台病院 心療内科
第28回日本摂食障害学会学術集会
会長 河合 啓介
国立国際医療研究センター国府台病院 心療内科
この度、第28回日本摂食障害学会学術集会の会長を務めさせていただくことになり、大変光栄に思います。
近年、社会環境の変化は、人々の生活様式や価値観に多大な影響を与えています。これらは直接的・間接的に摂食障害に影響を及ぼし、この疾患の治療の必要性がますます高まっています。摂食障害の治療は徐々にエビデンスに基づいたものへと移行しつつありますが、未だ課題は残されています。
そこで、本年のテーマは「摂食障害治療の進化と展望」とし、令和7年10月18日(土)から19日(日)に東京国際交流館プラザ平成にて開催いたします。
本学会では、主に以下の4つの視点から、摂食障害の治療について深く掘り下げていきます。
- 有効な精神療法、身体合併症への治療、および薬物療法について、最新の研究成果を共有し、治療効果の最大化を目指す。
- 社会全体で早期発見・早期治療の体制を築くためスクリーニングツールの開発、地域連携の強化、早期介入プログラムの開発などについて多角的な視点から議論する。
- 摂食障害の原因を基礎医学に基づいて解明し、より根源的な治療法の開発を推進する。
- 多職種連携によるチーム医療を強化する。
参加者の皆様とともに、最新の知見を共有し、治療の新たな可能性を探求すると共に、摂食障害の治療に携わる若手治療者の育成にも貢献していきたいと考えております。
皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております。