一般社団法人日本胎児心臓病学会第31回学術集会

プログラム・日程表

1日目(2月22日・土曜日)

里見賞選考セッション第1会場

本学会の設立と発展に多大な貢献をされた里見元義先生を称えて、毎年授与される賞の選考セッションです。研究部門「胎児心臓病学の発展に多大な貢献をもたらした研究」と、チーム医療部門「質の高いチーム医療を実践する者」とがあります。学会代議員による採点によって授賞演題が決まります。
授賞演題は、昼の学会事業報告会でお知らせします。
授賞式は、1日目終了後の軽食パーティー会場にて行います。
(会長から一言)里見元義先生ご本人も来場してくださる予定です

特別講演1第1会場

胎児心臓診断におけるピアサポート「ピアのささえあい、それは真に生きること」

梓川  一(静岡英和学院大学 人間社会学部コミュニティ福祉学科)
講師の梓川先生は、ピアカウンセリング(同病の仲間が集まり相談し合い支え合う)研究の第一人者です。胎児の診断を受けたご家族への支援「ピアサポート」におけるピアサポーターへの研修・養成やその後のフォローなどしていただいた経験を交えてのお話をしていただきます。
(会長から一言)梓川先生の素晴らしい人となりに皆さん魅了されることと思います

ランチョンセミナー(キヤノンメディカルシステムズ(株)共催)第1会場

「より良い画像診断を治療につなげるためにー胎児から成人先天性心疾患までー(仮)」

座長:亀井 良政(埼玉医科大学病院 産婦人科)
講師:石井陽一郎(大阪母子医療センター 小児循環器科)

心エコー図学会ジョイントセッション第1会場

「胎児から成人までの4D心エコーの臨床応用」

座長:瀬尾 由広(名古屋市立大学大学院医学研究科 循環器内科学)
瀧聞 浄宏(長野県立こども病院 循環器小児科)

演者:石津 智子(筑波大学 医学医療系循環器内科)
武井 黄大(長野県立こども病院 循環器小児科)
川瀧 元良(神奈川県立こども医療センター新生児科)
恒例となった日本心エコー図学会(JSE)と日本胎児心臓病学会(JSFC)とのコラボレーション企画となります。今回は最新の4D心エコーの臨床応用をテーマとして、JSEから成人と小児について、JSFCからスクリーニングのためのSTICと診断のための3Dエコーについてお話しいただきます。
(会長より一言)ご高名な先生方から各領域の4Dエコーについて聴くことのできる貴重な機会です。

一般社団法人日本胎児心臓病学会 事業報告会第1会場

特別講演2 および シンポジウム1第1会場

座長:吉松  淳(国立循環器病研究センター 産婦人科)
松井 彦郎(東京大学医学部附属病院 小児科)

「カナダでの胎児心臓病学の現状(仮)」(英語)

講師:Lisa K Hornberger (Pediatrics, Division of Cardiology and Obstetrics & Gynecology,University of Alberta, Stollery Children’s Hospital)

「日本の胎児心臓診断はどこへ向かうべきか。海外と国内の現状把握(仮)」

演者:山本 祐華(順天堂大学 産婦人科)
川崎 有希(大阪市立総合医療センター 小児循環器・不整脈内科)
瀧聞 浄宏(長野県立こども病院 循環器小児科)
三浦 清徳(長崎大学 産婦人科)
中川 直美(広島市立広島市民病院 循環器小児科)
日本で胎児の心臓診断が急速に増加してきて20年が経過しました。日本の今の胎児心臓病学・胎児心エコー検査の、世界の中での立ち位置とこれから、日本の各学会の中での立ち位置とこれからについて、各学会を代表した先生方にお話しいただきます。
(会長から一言)日本の胎児心臓病学がこれからどう進むとよいのか、各先生方からのお話を参考にしながら皆さんと考えたいと思います。

胎児ファントムを使ったハンズオンセミナー

申込者限定(多数の場合は抽選) 第3会場

第1部 レベル1 ファントムで「始める」胎児エコースクリーニング(無料)

胎児スクリーニングを始めてみたい臨床検査技師や助産師・看護師、胎児エコーを始めたい若手産婦人科医、胎児の心臓以外も見たい小児科医を対象としたハンズオンセミナーです。
(定員18名 ※見学20名程度)
チーフ:大平安希子(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 周産期医療学講座)
講師:京谷 琢治(群馬県立小児医療センター 産科)
上妻 友隆(国立病院機構佐賀病院 産婦人科)
末光 徳匡(東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座)
月原  悟(山口赤十字病院 産婦人科)
永易 洋子(大阪医科薬科大学 産婦人科学教室)
山内 一浩(市立豊中病院 臨床検査部)

第2部 レベル1.5 ファントムで「教える」胎児心エコー (参加費3000円)

胎児心エコーを若手などに教えたい産婦人科医と小児科医と臨床検査技師を対象としたハンズオンセミナーです。
(定員18名 ※見学20名程度)
チーフ:漢  伸彦(福岡市立こども病院 胎児循環器科)
講師:赤澤 洋平(長野県立こども病院 循環器小児科)
岡  健介(自治医科大学とちぎ子ども医療センター)
岡﨑三枝子(秋田大学医学部付属病院 小児科)
高橋 実穂(筑波メディカルセンター病院 小児科)
廣瀬 彰子(久留米大学病院 小児科)
前野 泰樹(聖マリア病院 新生児科)
(会長から一言)当学会では初めてのハンズオンセミナーとなります。奮ってお申し込みください。

里見賞授賞式および軽食パーティー

第2会場およびB1Fイベントプラザ
里見賞(研究部門・チーム医療部門)授賞式を行います。また立食での軽食パーティーを開催しますので参加の方々の親交を温めてください。
(会長より一言)パーティー後そのまま福山の街へ繰り出して楽しまれてください。

2日目(2月23日・日曜日)

シンポジウム2第1会場

「胎児心エコーとAIのこれから」

座長:小松 玲奈(昭和大学江東豊洲病院 産婦人科)
竹田津未生(北海道療育園)
演者:酒井  彬(富士通(株)人工知能研究所)
小松 玲奈(昭和大学江東豊洲病院 産婦人科)
小澤 克典(国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 胎児診療科)
竹田津 未生(北海道療育園)
胎児心エコーにおいてAI技術をどのように利用していくか、その最先端の研究や取り組みについてのシンポジウムです。胎児心臓領域におけるスクリーニングへのAI応用、そして更には診断や機能評価へのAI応用について各先生方からお話しいただきます。
(会長から一言)AIが胎児心エコーに活用される日は近いと思っています。

特別講演3 および シンポジウム3第1会場

座長:瀧聞 浄宏(長野県立こども病院 循環器小児科)
山内 一浩(市立豊中病院 臨床検査部)

「カナダでの胎児心臓スクリーニングの現状(仮)」(英語)

講師:Lisa K Hornberger (Pediatrics, Division of Cardiology and Obstetrics & Gynecology,University of Alberta, Stollery Children’s Hospital)

「日本における胎児心スクリーニングの現状とこれから」

演者:山内 一浩(市立豊中病院 臨床検査部)
舛本 明生(舛本産婦人科医院)
松岡  隆(昭和大学医学部 産婦人科学講座)
依然として、レベルⅠ胎児心臓スクリーニングを受けることなく、もしくは異常に気付かれず、出生後に重症先天性心疾患が判明する児は無くなりません。まずは「見つける」ためのスクリーニングが重要であり、その現状と問題点をエコー検査技師・産科開業医・大学産婦人科医という異なった立場から話していただきます。
(会長から一言)さらに胎児心臓スクリーニングが進んでくれることを期待しています。

ランチョンセミナー(GEヘルスケア共催)第1会場

「産科診療における胎児心エコー(仮)」

座長:稲村  昇(近畿大学 小児科)
演者:京谷 琢治(群馬県立小児医療センター産科)

教育講演第1会場

「胎児心臓病に関わる遺伝子解析の基礎と臨床(仮)」

座長:和田 誠司(国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター)
演者:森崎 裕子(榊原記念病院 臨床遺伝科)
マルファン症候群、ロイス・ディーツ症候群、および血管型エーラス・ダンロス症候群など血管病変を特徴とする症候群の第一人者の先生です。それらの診断に有用な遺伝子検査について基本的なことから実臨床までお話しいただきます。
(会長より一言)近年進歩が著しい遺伝子検査についてみんなで勉強しましょう。

教育セミナー第1会場

「見つけたい でも見つからない心疾患 ~TGA, TAPVC~」

座長:渋谷 和彦(東京都立小児総合医療センター 循環器科) 演者:武井 黄太(長野県立こども病院 循環器小児科)
登尾  薫(神戸市立西神戸医療センター 検査部)
新山 聖子(青森市民病院 検査部)
小林 詩織(諏訪マタニティークリニック 検査部)
河瀬 敬和(慶愛病院(北海道帯広市)検査部)
田口 知里(産婦人科菅原病院(埼玉県越谷市)検査部)
稲村  昇(近畿大学医学部 小児科)
生後すぐに状態が悪化するにもかかわらず、胎児期には今なお見つかりにくいのが、「完全大血管転位(TGA)」と「総肺静脈還流異常(TAPVC)」です。今回は演者の先生方に、「自施設の胎児超音波スクリーニング体制」と経験された「TGA or TAPVC胎児症例報告」のご講演を頂きます。
(会長から一言)どのようにしてみつかりにくいTGAとTAPVCを見つけることが出来たか、経験を教えてもらって今後の診療に役立てましょう。

家族支援グループワーク第2会場

聞いてみよう。教えてもらおう。ピアサポーターに聞く。「本当の家族支援とは?」

座長:満下 紀恵(静岡県立こども病院 循環器科)
権守 礼美(認定NPO法人シャイン・オン・キッズ)

Keynoteレクチャー:西畠  信(鹿児島生協病院 小児科)
コメンテーター:梓川  一(静岡英和学院大学 人間社会学部コミュニティ福祉学科)
ファシリテーター:日本胎児心臓病学会家族支援委員会委員
胎児心疾患の診断を受けたご家族への医療者からの「家族支援」。
ご家族にとって良かれと思ってしたことや言ったことって、本当によいことだったのかな?
そんな小さな疑問から大きな悩みまで直接たずねてみませんか。
家族支援委員会の委員がファシリテーターをします。
皆さんいらして下さい。
(会長から一言)なかなか聞けない、ご家族の本当の想いを直接聞くことができる、またとない機会です。ぜひご参集ください。

スキンケア実践ハンズオンセミナー(ナチュラルサイエンス(株)共催)

申込者限定(無料、人数限定、先着順) 第3会場

「小児アトピー性皮膚炎の基礎とスキンケアの重要性について」

座長:上原 宏美(福山市民病院 臨床研究部 臨床研究・治験管理室)
演者:池田 政憲(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科特命教授)
小児アレルギー界の重鎮でいらっしゃる池田先生のご講演後に、出産準備・赤ちゃんのためのスキンケア沐浴の実践をしていただきます。
(会長より一言)胎児の心臓だけでなく、出生後の胎児全身のことを想いながら癒される機会です。