第60回日本血液学会中国四国地方会

会長挨拶

ご挨拶

第60回日本血液学会中国四国地方会
会 長:門脇 則光
(香川大学医学部 血液・免疫・呼吸器内科学)
 日本血液学会中国四国地方会は第60回と長きにわたり引き継がれており、その前身の中国・四国血液同好会から数えますと、昭和37年から始まって73回目になります。このような伝統ある会を香川では16年ぶりに主催することができ、大変嬉しく存じます。
 今回のテーマは、「明日の血液学を担うのは君だ!」としました。この会が、特に若い皆さんに血液学への興味を持ってもらうことに重きを置いており、ズバリそのような明日の担い手を惹きつけるような内容にできればと思っております。
 特別講演には、目の覚めるような効果で造血器腫瘍治療の新境地を開いたキメラ抗原受容体遺伝子導入T細胞療法のお話を、大阪大学血液・腫瘍内科教授の保仙直毅先生にお願いしております。また、教育講演では、名古屋市立大学血液・腫瘍内科教授の飯田真介先生に、新規薬剤が多数開発され、さらに新たな治療が模索されている多発性骨髄腫のお話をしていただきます。ランチョンセミナーでは、これまた進歩の著しいインドレントリンパ腫治療のお話を、愛知県がんセンター血液・細胞療法部部長の山本一仁先生にお願いしております。いずれも若手からベテランの先生まで楽しんでいただけるご講演と存じます。
 また、例年通り一般演題で、各施設の貴重なご経験を共有するとともに、若手奨励賞(品川賞)では並み居るベテラン審査員の面前で発表するという緊張を強いられる状況で、発表の腕を磨かれることを期待しております。
 午前午後と1つの会場で、充実した一般演題、特別講演、教育講演、ランチョンセミナーを聞くことができ、また近隣地域の先生方と交流を深められる貴重な機会にできればと思っております。また会場も、アクセスのよいJR高松駅前のかがわ国際会議場に設けておりますので、多くの先生方が参加され、演題を発表していただければ幸いです。
 新型コロナウイルスの猛威が続き、当日前後での感染状況が不透明ですが、十分な感染対策を講じた上で、現地、webのハイブリッドにて開催いたします。いずれの形にしましても、「参加してよかった」と感じていただける会になるよう準備しております。先生方のご参加をスタッフ一同、心よりお待ちしております。