第63回日本血液学会中国四国地方会

会長挨拶

第63回日本血液学会中国四国地方会
会 長:前田 嘉信
(岡山大学学術研究院医歯薬学域 血液・腫瘍・呼吸器内科学)
 この度、第63回日本血液学会中国四国地方会を開催させていただくことになりました。地方会としては全国でも稀有の長き伝統を有する本学会を主催できることを大変光栄に思います。本総会では、「挑戦」をテーマに最近の日本血液学領域における進歩を皆様と共有したいと考えております。
 血液学は、医学界の中でも先駆者として未知の分野に「挑戦」してきた学域です。特に「がん」との戦いでは病態解明から治療開発まで常に先頭を走るパイオニアです。放射線治療、殺細胞性抗がん剤、抗体薬、分子標的薬、造血幹細胞移植、細胞免疫療法、これらの治療をいち早く臨床応用し治療として確立してきたのが血液学です。私達、血液学に携わるものは、これからも未踏の領域に「挑戦」し続けることが求められています。
 致死的疾患の多い血液領域において、共に困難な道を歩む同士として、本地方会が協働を確認する場になればと願っております。また、若い先生においては初めて学会発表する場になるかもしれません。「挑戦」をキーワードに次世代の先生方のよき交流の場にしていただければと思います。晴れの国、岡山で先生方にお会いできることを心より楽しみにしております。