会長挨拶
第53回日本女性心身医学会学術集会
第40回日本女性心身医学会研修会
会長 塩田 敦子
香川大学 ダイバーシティ推進室 副室長/香川大学 医学部副医学部長(ダイバーシティ・働き方改革担当)/香川大学医学部医学科健康科学 教授
第40回日本女性心身医学会研修会
会長 塩田 敦子
香川大学 ダイバーシティ推進室 副室長/香川大学 医学部副医学部長(ダイバーシティ・働き方改革担当)/香川大学医学部医学科健康科学 教授
第53回日本女性心身医学会学術集会を、2025年7月12日(土)、13日(日)の2日間にわたり、サンポート高松(香川県高松市サンポート)において開催いたします。また、第40回日本女性心身医学会研修会も併催いたします。
本学会は1972年日本産婦人科心身症研究会として産声をあげ、その後日本女性心身医学研究会、そして現在の日本女性心身医学会へと大きく成長してきました。女性を心身両面からエンパワメントするために、産婦人科、精神科、心療内科等の医師のみならず、看護師、助産師、保健師、薬剤師、また心理や教育、福祉に携わる方々など、職種や専門、世代を超えて、熱いメンバーが集まった素晴らしいチームであることが特徴です。
女性の「こころ」と「からだ」をいっしょに、あるいはその関連を考えるのが「女性心身医学」ですが、時代や社会環境の影響も無視できません。ダイバーシティ・インクルージョンが謳われる中、女性の人生の選択肢は増え、自己実現している女性も多くなり、SNSなどバーチャルな世界で出会うことも繋がることもできる時代です。それでもトラウマを抱えたままの女性、居場所がなく孤立していると感じている女性、子育てや介護に疲れ果てた女性、貧困に悩む女性、など、女性は幸せになっているのでしょうか。
今回の学術集会では、「ありのままをうけとめる-そして繋がる-」をテーマとしました。「うけいれる」でなく「うけとめる」という言葉にこわだってみました。他人の生き方、考え方、あるいは環境など、時に受け容れ難いことがあることと思います。否定するのでなく、評価するのでなく、うけいれようと悩むのでなく、そのありのままを尊重し、認める、理解することから始めてみよう、とする姿勢をあらわしています。そうすることで、必要なひとやものであったり、システムであったりに繋がることができると思っています。現代社会のありのまま、瀬戸内海という地域のありのまま、女性であるというありのままをうけとめて、次のステップに繋げた方々のお話が聴けるようなプログラムを考え、準備しておりますので、参加者の皆様方も互いに繋がりあい、交流を深めていただければ幸いです。
また、今回の学術集会、研修会では、日本女性心身医学会認定ポイント、日本産科婦人科学会専門医制度研修、日本精神神経学会専門医更新、日本助産評価機構、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師制度などの単位も取得できるように準備、申請の予定です。
会場のサンポート高松は、高松駅から徒歩3分と程近く、瀬戸内海を眼下に望むことができます。8月1日からは3年に1回開催される「瀬戸内国際芸術祭 2025」の夏会期が始まり、高松港、瀬戸内海の島々にアート作品が屋外にも展示されますので、学会期間中も見ることができるかもしれません。うどん県ならではのうどんも皆様をお待ちしております。
多くの方々からの演題のご登録、ご参加をこころよりお待ちしております。