日本血管外科学会中国四国地方会第53回総会

会長挨拶

日本血管外科学会中国四国地方会第53回総会
会 長:小林 平(JA広島総合病院 心臓血管外科)
この度、日本血管外科学会中国四国地方会第53回総会を、2023年7月29日(土)に、グランドプリンスホテル広島において開催させて頂きます。G7広島サミットが同ホテルで開催されるとの先行報道があり、会期が重ならないか、ひやひやしておりましたが同ホテルにて5月開催となったようです。伝統ある本会を開催する機会を頂きましたことを誠に光栄に存じております。

近年血管外科領域の血管内治療の進歩は著しく、大動脈領域においてはステントグラフト治療が、末梢血管分野ではEVTが治療の主流となってきました。しかしながら場合によっては外科医としてOpen surgeryに踏み切らなければならない時もあります。我々血管外科医は“二刀流の治療”を求められる時代になりました。血管内治療分野のデバイスの進歩は日進月歩であり、なかなか時代についていくのも大変です。Open surgeryの症例数は減少して、技術の伝承を行う機会は減りました。しかし我々、血管外科医は “二刀流” を貫く必要があると思います。

第53回総会では大血管分野と末梢血管分野を二つのメインテーマとして、それぞれの血管内治療、外科的治療の利点、最新の知見をご発表、ご討議いただければと思っております。

最後になりますが、2023年より日本血管外科本会と各地方会は合流し、中四国地方会員も大幅な会員増となります。多数のご参加、ご演題発表を賜れば幸いです。