日本血管外科学会中国四国地方会第55回総会

日本血管外科学会中国四国地方会第55回総会

会長挨拶

日本血管外科学会中国四国地方会第55回総会
会長 笠原 真悟
岡山大学学術研究院医歯薬学域 心臓血管外科 教授

日本血管外科学会中国四国地方会第55回総会
会長 笠原 真悟
岡山大学学術研究院医歯薬学域 心臓血管外科 教授

 この度、日本血管外科学会中国四国地方会第55回総会を2025年7月26日(土)に岡山コンベンションセンターで開催させていただくことになりました。非常に歴史のある会で、当時の岡山大学第二外科教授の寺本滋教授の発案で発足したとお聞きいたしました。岡山大学心臓血管外科では前任の佐野俊二教授が開催されて以来、実に、24年ぶりの主催ということになります。このような時期に第55(Go Go)回の会長を拝命し、誠に光栄に存じます。2024年4月より広島市民病院部長を辞して柚木継二先生が岡山大学に着任され、岡山大学の血管外科の伝統を文字通Go Goの如くさらに高みに持ち上げていただいております。この様な時期での岡山大学主催はまさに絶好の機会であると感じております。

 血管外科領域におきましては、多くの先進的なデバイスが開発され、それに伴い血管内治療の成績が向上いたしました。これは高齢化社会においては、まさしく低侵襲治療としても発展してきました。しかしながら、適応も含めて各施設間での差異も認められ一律な見解を得られていない領域もあります。今回の学会では『openかcloseか』と題して、それぞれのエキスパートの先生方に議論をしていただくシンポジウムを企画させていただきました。さらに私の専門領域であります先天性心疾患の中で、近年一つの大きな領域として注目されております成人先天性心疾患を取り上げました。このセッションでは小児期の治療成績の向上に伴い成年期に到達した症例での遺残症、続発症の問題を議論したいと思っております。その中でも大動脈疾患に注目し、小児期での治療戦略を振り返りたいと思います。

 学会では多くの企業様の協賛が行われており、我々もこのサポートのもとで多くの議論を交わすことができます。今回はこの企業様からデバイスの紹介と共に、成功および不成功事例などを発表していただく企画をいたしました。これはデバイスの特性を十分に理解していただくためという目的もあり、若手医師に方々にも有用な情報となると考えております。

 連年通り、7月はとても暑くなることと思います。しかしながらより快適にコントロールされた岡山コンベンションで熱い議論を交わせる事を我々はとても楽しみにしております。中四国の交通の要所としての岡山で、教室員一同誠心誠意の心で皆様をお迎えしたいと思います。会員の皆様ご自身や、次世代の若手外科医の皆様をお誘いの上、多くの方々の参加を賜りますことをよろしくお願い申し上げます。

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