日本血管外科学会中国四国地方会第56回総会

会長挨拶

 このたび、第56回日本血管外科学会中国四国地方会を2026年8月1日(土)、高知市「ザ クラウンパレス新阪急高知」にて開催いたします。歴史ある本地方会を、豊かな自然と人情に恵まれた高知の地でお迎えできますことを大変光栄に存じます。

 近年、血管外科を取り巻く環境は大きく変化しています。患者層の高齢化に加え、血管外科医自身の高齢化と人員減少が進み、地域医療を支える人材の確保が喫緊の課題となっています。限られた人材で質の高い医療を維持し、次世代へ継承していくためには、地域全体で支え合う連携体制の強化が不可欠です。今後避けて通れない施設の集約化を円滑に進めるためにも、医療機関の垣根を越えた協働と、相互理解に基づく信頼関係の構築が求められます。単なる紹介・逆紹介の枠を超え、“顔の見える連携”による人的・技術的ネットワークの深化こそが、地方医療の持続可能性を支える鍵となるでしょう。

 本地方会では、若手外科医の育成、低侵襲治療の発展、そして外科と血管内治療が融合する“ハイブリッド時代”における血管外科の新たな使命について議論を深めます。ここでいう“ハイブリッド”とは、手術手技のみならず、診療体制や教育を含めた多層的な概念であり、単に手術室の構造を指すものではありません。それは、**「思考と責任を共有する医療文化の融合」**を意味し、まさに次世代の血管外科を導く理念と考えています。

 また翌日8月2日(日)には、関連企画として「第19回中国四国ステントグラフト・トラブルシューティング(TS)研究会」を同会場で開催いたします。実臨床に即した討議を通じ、より安全で確実な血管内治療の発展に寄与する機会となることを願っております。

 雄大な太平洋と清流仁淀川に抱かれた高知の地で、皆様とともに血管外科の未来を語り合えることを心より楽しみにしております。

日本血管外科学会中国四国地方会第56回総会
会長 三浦 友二郎
高知大学医学部 外科学講座(心臓血管外科学)

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