第31回日本肝がん分子標的治療研究会

当番世話人挨拶

第31回日本肝がん分子標的治療研究会
当番世話人 能祖 一裕
岡山市立市民病院 消化器内科診療部長/肝疾患センター長/がん治療サポートセンター長/岡山大学医学部臨床教授

 肝癌患者の予後は、多くの分子標的薬の登場により確実に改善してきました。従来化学療法は局所療法の適応外であるAdvanced-stage肝癌に対してのみ施行されていましたが、Intermediate-stage 肝癌への応用が好成績をおさめ、またNeo adjuvantあるいはAdjuvantとしての有用性も明らかとなりつつあり、その適応は拡大してきています。また、多くの臨床研究が同時進行的に進められており、免疫療法を含む肝癌に対する分子標的治療は、肝癌診療や研究の中心的存在となっています。

 今必要なことは、予後を更に改善するためにはどのような方策があるか、また実臨床にどのように展開してゆけばよいかについて、我々専門医の間で最新の知識を共有し、膝を突き合わせて十分に討議し、今後の方向性を明確にすることではないでしょうか。そこで今回の研究会のテーマを”Look ahead to the future”といたしました。

 本研究会は伝統的に「1つの会場にいればすべてがわかる」という形式で行われてきました。今回も全ての参加者が情報を共有できるこの形式を踏襲し、開催させていただきます。会場はアクセスのよい岡山駅に直結した岡山コンベンションセンターですので、是非ご参加いただき、活気にあふれた熱い議論を交わしていただければ幸いです。多くの先生方からの演題登録をお待ちしております。

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