第20回膵癌術前治療研究会

ご挨拶

第20回膵癌術前治療研究会開催にあたって

第20回膵癌術前治療研究会
当番世話人 川井 学
和歌山県立医科大学 外科学第2講座

第20回膵癌術前治療研究会
当番世話人 川井 学
和歌山県立医科大学 外科学第2講座

 この度、第20回膵癌術前治療研究会を、2026年9月12日(土)に和歌山市において開催させていただくこととなりました。和歌山県立医科大学 外科学第2講座が本研究会を担当させていただくのは初めてのことであり、大変光栄に存じますとともに、このような機会を賜りました代表世話人 海野倫明先生をはじめ、世話人ならびに会員の先生方のご支援に心より御礼申し上げます。

 本研究会は、海野倫明先生を代表世話人として2010年の発足以来、膵癌術前治療に関する臨床研究を牽引し、我が国から世界へ向けて重要なエビデンスを発信してまいりました。とりわけPrep-02/JSAP-05試験の成果が2026年にAnnals of Surgeryに掲載されたことは記憶に新しく、この試験結果が切除可能膵癌に対する術前治療がガイドラインで推奨されるに至ったことは、本研究会の大きな成果の一つであります。

 本研究会のテーマを「膵癌克服への架け橋 ~術前治療が未来を拓く~」といたしました。術前治療は、腫瘍のdown stagingや微小転移の制御、手術適応の最適化といった点で明確な利益をもたらし、膵癌治療のパラダイムを大きく変えました。一方で、術前治療の最適なレジメン選択、画像診断やバイオマーカーによる治療効果予測、手術適応の判断基準など、未解決の課題も少なくありません。本研究会が、これまでのエビデンスを共有するとともに、新たな課題に挑み、術前治療が膵癌克服へと至る道を切り拓く「未来への架け橋」となることを切に願っております。

 9月の和歌山は、まだ残暑の厳しい時期ではありますが、会場近隣には徳川御三家ゆかりの和歌山城や、少し足を延ばせば世界遺産である高野山をはじめとした歴史的名所があり、紀州の海の幸・山の幸に恵まれた食文化も魅力の一つです。温暖で穏やかな風土の中、日常を離れた落ち着いた環境で、活発な議論と交流を深めていただけるものと存じます。

 和歌山県立医科大学 外科学第2講座教室員一同、本研究会が参加者の皆様にとって有意義で記憶に残るものとなるよう、鋭意準備を進めてまいります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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