第97回中国四国外科学会総会/第27回中国四国内視鏡外科研究会

会長挨拶

第97回中国四国外科学会総会 開催にあたって

第97回中国四国外科学会総会
会長 中田 昌男
川崎医科大学 呼吸器外科学

 第97回中国四国外科学会総会を開催させていただくにあたり、ご挨拶を申し上げます。
 長い歴史のある本総会を、開設して10年余りの我々の教室が担当させていただきますことは誠に光栄なことであり、会員の皆様に厚く御礼を申し上げます。
 コロナ禍にも関わらず、170題を超す多くの演題を頂戴しました。今年の総会のテーマは、「見る知る愉しむ」です。言うまでもなく外科治療には知識に基づいた高度な技術が求められ、それゆえにアートと称されるわけですが、技術を習得するためには、まず技を「見る」ことが非常に重要です。そして、その技の裏打ちとなっている知識を「知る」ことでさらに技術の習得が進んでいきます。一方で、自らの手で患者を治療する外科治療ほど「愉しみ」を覚えることはありません。
 教育セミナー「移植医療の今」とシンポジウム「multimodality時代における外科の役割」では外科治療の最先端を知る良い機会になると思います。また、ビデオセッション「私のこだわり」では様々な手術手技や工夫を見ることができます。2日間にわたって4つのハンズオンも計画しています。多くの若い先生方にとって、本総会が外科治療を愉しむきっかけとなれば幸いです。
 研修医・専攻医セッションには69題の応募をいただきました。若手外科医の登龍門でもある本学会は、私も含めこれまで多くの先生方が演題発表することで修練を積んできました。今年も優秀演題は表彰させていただきますので、活気あふれる発表を期待しています。
 倉敷での開催は2007年に本学消化器外科学角田司名誉教授が主催されて以来、15年ぶりとなります。会場は倉敷美観地区に隣接する倉敷市芸文館です。COVID-19の蔓延状況が不透明な現状ではありますが、感染防止に十分な対策をしたうえで現地での開催を予定しております。多くの先生方に倉敷の地にお越しいただき、外科の愉しさと倉敷の街並みを味わっていただけましたら幸いです。

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