日本超音波医学会第57回中国地方会学術集会/第20回中国地方会講習会

大会長挨拶

日本超音波医学会第57回中国地方会学術集会/第20回中国地方会講習会
大会長:能祖 一裕
(岡山市立市民病院 消化器内科診療部長
肝疾患センター長/がん治療サポートセンター長
岡山大学客員教授/岡山大学医学部臨床教授)
 このたび、2021年9月4日に、日本超音波医学会第57回中国地方会学術集会および第20回中国地方会講習会を開催させていただくこととなりました。第56回地方会は残念ながらコロナ禍の影響で残念ながら中止となりましたが、伝統ある本地方会の会長をする機会を再度いただき、関係各位の皆様に深謝いたします。
 私は消化器内科医であり、特に肝臓疾患専門という事もあり、医師1年目より超音波検査に携わってきました。画像の解像度や分解能の向上などの機器の進歩に加えて、造影超音波の普及などにより、今や超音波検査は患者診療に欠かせないモダリティーとなっています。しかし、このように簡便で診断能力の高い超音波検査があるにもかかわらず、超音波検査に習熟していない場合には、患者侵襲の強い他の画像検査に診断を頼ってしまう現状があります。このことを踏まえ、今回のテーマを「ここまでわかる超音波検査」といたしております。
 特別講演には、腹部超音波検査のトップランナーである兵庫医科大学教授の飯島尋子先生をお迎えし、ご講演を賜わります。参加いただく諸先生方におかれましても、消化器、循環器、乳腺、甲状腺、婦人科、小児科、整形外科領域など、様々な分野における最新の超音波検査の知見をご提示いただくとともに、超音波検査が有用であった症例の発表や討論を通じて、知識を共有し、超音波検査の可能性を拡げていただければ幸いです。特に若い先生方、技師の方々におかれましても、ぜひ発表をしていただき、今後の診療の幅を広げる機会としていただきますようお願い致します。
 なお新型コロナウイルス感染症の蔓延にともない、現地での開催を中止し、Web形式での開催とさせていただくこととなりました。多数の演題の応募をお待ちしております。