第19回日本疲労学会総会・学術集会

報道機関の方へのお知らせ

報道関係者各位

2023年5月8日

第19回疲労学会総会・学術集会 「疲労研究の最前線と、臨床への応用」
感染後疲労のメカニズム解明と治療法に迫る!

一般社団法人日本疲労学会(理事長:渡辺恭良)は、2023年6月24日、25日の2日間にわたり千葉県成田市国際医療福祉大学成田キャンパスE棟の特大講義室にて、第19回日本疲労学会総会・学術集会~疲労研究の最前線と、臨床への応用~(大会長:岡孝和 国際医療福祉大学医学部心療内科学 教授)を開催いたします。 当学会はこれまで生理的疲労、病的疲労、慢性疲労、産業疲労などの疲労全般を科学的に扱い、学術の発展や医療の質の向上に寄与することを目的として活動を展開してきました。 2020年より猛威をふるってきた新型コロナウイルス感染症は、本年5月8日、感染症法上の位置付けが2類相当から5類に移行しました。その一方で、新型コロナウイルス感染症罹患後症状(コロナ後遺症、long COVID)としての疲労が社会問題化しています。そこで今回の学術集会では、特に「新型コロナウイルス罹患後疲労」に焦点をあて、教育講演、シンポジウムほかを企画しました。ご関心のある報道機関の皆様は是非ご参加ください。

報道機関各位へ

  • 取材をご希望の場合は、当日に会場内総合受付までお越しいただき、取材要項をご確認後、お名刺と申請書をご提出ください。
  • 取材が確定している場合は、会期前日(6月23日(金))17時までに下記事務局までご連絡ください。
  • 発表者へ取材を希望される方は取材対応者にお申し出ください。但し、取材内容は発表の講演に関することに限定されます。その他の内容について回答致しかねる場合があります。詳しくは取材対応者にお問い合わせください。
  • 発表スライド内容、ポスター掲示内容の撮影については、必ず発表者の許可を得てください。(著作権、その他の理由でお断りする場合もあります)
  • 著作権の侵害にあたる恐れのある取材、また、個人情報保護の観点から問題となる恐れのある取材はお断りいたします。

6月24日(土)

シンポジウム19:40-11:00

「ウイルス感染後の疲労遷延メカニズムの解析から予防治療へのストラテジー」

新型コロナウイルス罹患後疲労の機序を理解するため、崔先生たちは、動物モデルを用いて、合成2本鎖RNA(poly I:C)を腹腔内投与すると脳内の広範な領域で神経炎症を生じることを観察し、その中でどの脳領域の炎症が倦怠感と関連しているかを明らかにしました。岡(直美)先生たちは、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質の一部を発現したマウスではCOVID-19罹患後症状様症状を示すことを示しました。このような基礎研究の発表ののち、中富先生は、これまで多くの筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)患者と新型コロナウイルス罹患後症状患者を診療してこられた経験から、新型コロナウイルス罹患後症状とME/CFSの相同性、病態仮説、予防戦略についてお話しされます。

特別講演114:10-15:00

「アトピーは慢性疼痛と疲労の新たなプレーヤー」

ME/CFS患者は、気管支喘息などアトピー性疾患の既往をもつ人が少なくないため、これまでME/CFS患者の重篤な疲労感とアトピーとの間には何らかの関係があると考えられていましたが、明確な機序はわかっていませんでした。今回、アトピー性脊髄炎を発見した吉良先生に、アトピー炎症が脳ミクログリア・アストロサイトを活性化し、痛みや認知機能を修飾する機序、またアトピー性脊髄炎に関与する自己抗体の発見などの研究を通して、アトピーがどのようにして慢性疼痛や疲労に関与するのか、お話ししていただきます。

学会教育講演17:00-18:30

「漢方で感染後疲労に挑む」

新型コロナウイルス罹患後症状に対する漢方治療に期待が寄せられています。ME/CFSや新型コロナウイルス罹患後症状、いずれにもミトコンドリア機能の失調や脳内の神経炎症が関与しているのではないかと言われています。そこで武田先生に、漢方薬がミトコンドリアに及ぼす影響ほかについて、伊藤先生に、漢方薬が神経炎症に及ぼす効果について、基礎研究のお話しをしていただいたのち、高山先生に、日本東洋医学会主導で行われたCOVID-19に対する漢方治療の臨床研究の成果について紹介していただきます。

6月25日(日)

特別講演210:00-10:50

「小児から成人にかけての疲労科学・抗疲労科学研究の歩み」

次期会長の水野先生は、小児慢性疲労症候群の、とくに脳機能に関する研究に従事されてきました。その研究成果と、今後の抗疲労研究の展望についてお話しいただけると思います。

特別講演311:00-11:50

「神経免疫学から見たME/CFS −病態理解から治療へ−」

国立精神・神経医療研究センターでME/CFSの研究と診療を行なっている佐藤先生に、同センターで行われている研究を通して、神経免疫学的見地からみたME/CFSの病態の理解と治療の現状、今後の発展についてお話しいただきます。

ランチョンセミナー12:00-12:55

「わさびスルフィニル(6-MSITC)とブレーンフォグ/認知機能」

わさびの成分である6-MSITCには認知機能を改善する可能性が示唆されています。そこで本セミナーでは、岡がME/CFS患者における臨床研究の結果、とくにブレーンフォグなどの認知機能に及ぼす効果について、野内先生が、高齢者の認知機能に及ぼす効果について調べたランダム化比較試験の結果についてお話しされます。

シンポジウム213:30-15:20

「ME/CFS診療の拠点と連携」

我が国では新型コロナウイルス罹患後症状やME/CFSを専門的に診療している医療機関はまだまだ限られています。そこで今回、各地域でME/CFS診療拠点として活躍している5つの医療機関の医師に集まっていただき、それぞれの医療機関での診療の現状、問題点、連携のありかたなどについて議論していただく予定です。これだけのME/CFSを専門的に診療している医師が一堂に会するのは初めてと思われ、今後、患者が増えてゆくことが危惧される新型コロナウイルス罹患後疲労に関する診療体制に関するヒントになればと考えております。

開催概要

取材要項、申請書

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