ご挨拶
![]() |
第39回日本外科感染症学会総会学術集会 会長 佐々木 淳一 慶應義塾大学 医学部 救急医学 |
ここのたび、第39回日本外科感染症学会総会・学術集会(The 39th Annual Meeting of the Japanese Society for Surgical Infection)を、当番会長として担当いたしますことは、小職ならびに教室員にとりまして、誠に名誉なことであります。本学会において慶應義塾大学医学部の担当する当番会長としては、石引久弥先生が1991年(平成3年)に第4回を、相川直樹先生が2007年(平成19年)に第20回を、北川雄光先生が2017年(平成29年)に第30回を務められて以来となります。
一般社団法人 日本外科感染症学会は、1988年に研究会として発足し、2002年に学会へ、2007年には法人格を取得しました。その設立以来、周術期医療(手術前~中~後)の質と安全を高めていくことにより、患者さまやご家族に対する社会的責務を果たすこと、そして外科系感染症に関する研究の進歩発展・普及、会員相互の連絡と親睦、国際的交流を図ること を目的として、長きにわたり活発な活動を続けてまいりました。この歴史のなかで、本学会は「外科周術期感染管理医認定制度」の設立 や、日本の医療事情を反映した『消化器外科 SSI予防のための周術期管理ガイドライン 2018』、『周術期管理マニュアル』の策定・発行など、日本の周術期医療に対し多角的な取り組みを展開し、大きな実績を築いてまいりました。本学会は、まさに外科感染症分野における「知」と「実学」の融合を追求する専門家としてのアカデミアであると確信しております。現代の医療環境は、働き方改革の推進 や、科学技術の発展による手術機器や手術方法の改善など、大きな変革期を迎えています。周術期医療の質を維持・向上させることは、急性期病院の体制維持や病院経営のうえで極めて重要であり、私たち外科感染症診療に関わる医療者の活躍が病院の将来を左右するといっても過言ではありません。
このような時代背景を踏まえ、第39回総会・学術集会のテーマを、『創生連環(そうせいれんかん):外科感染症学における知と実学の融合』といたしました。「創生は、データサイエンスや生体侵襲学といった最新の知見を取り入れ、既存の枠組みにとらわれずに新たなエビデンスを創造していくという強い意志を表現しています。「連環」は、外科、救急、そして多職種が密接に連携し、現場の知恵と学術的な知見を循環させる、有機的な関係性の構築を目指すことを意味します。このテーマは、外科感染症学の未来を切り拓くという強い意志が込められたものです。 2026年12月3日(木)から4日(金)までの2日間にわたり、横浜みなとみらいにある『パシフィコ横浜ノース』にて、皆様を一堂にお迎えいたします。本総会が、外科、救急領域の専門家はもちろん、多職種の皆様が新たな知見を共に創り出す機会となり、知と実践が響き合い、未来の外科感染症学を創造する実りある場となりますことを、心より祈念しております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
2025年11月吉日

