
ご挨拶

第51回日本外科系連合学会学術集会
会 長:渡邉 学
(東邦大学医学部医学科 外科学講座 一般・消化器外科学分野 教授)
このたび、第51回日本外科系連合学会学術集会を、2026年6月23日(火)~6月25日(木)の3日間、パシフィコ横浜ノースにおいて開催させていただきます、東邦大学医学部医学科 外科学講座 一般・消化器外科学分野の渡邉 学でございます。会 長:渡邉 学
(東邦大学医学部医学科 外科学講座 一般・消化器外科学分野 教授)
本学術集会の開催にあたり、理事長の吉田 寛先生、前理事長の堀口 明彦先生をはじめ理事、監事、評議員、そして会員の皆様のご協力に深く感謝申し上げます。伝統のある本学会の第51回学術集会会長を拝命し、その重責と歴史の重みをひしひしと感じております。
本学術集会のテーマは「絆と研鑽で拓く外科の未来」といたしました。ここで掲げた「絆」とは、多職種でのチーム医療、指導医と若手医師との絆、診療科間の連携を通じて築かれる信頼関係を指します。また、「研鑽」とは外科医自身が技術と知識の向上に努める不断の努力を意味します。複雑多岐化する現代の外科診療においては、内科・放射線科・麻酔科だけではなく、関係する全外科領域診療科との円滑な情報共有と協働体制が、手術成績の向上と患者安全を支える不可欠な礎となります。
一方で、外科医特に消化器外科医の減少は深刻な問題であり、若手外科医の教育・育成は、本学会の未来を担う重要な使命です。そこで、本学術集会では、若手医師や研修医のセッションを充実させるとともに、若手外科医の教育に関するプログラムを準備し、若手外科医のスキルアップ、次世代リーダーの育成を全力で支援いたします。指導的立場の先生方におかれましては、ぜひ若手医師のご参加を後押しいただき、専門分野にとらわれない広い視野とチーム医療力を育む場として本学術集会をご活用いただければ幸いです。
さらに、全ての外科領域に共通する感染管理や栄養管理など、手術成績に直結する周術期管理の最新知見を多角的に検証するとともに、AIやロボット支援下手術など革新的技術の導入と実用化に向けた安全性・課題についても重点的に議論していただきます。シンポジウム、パネルディスカッション、若手企画、SASUKEなど多彩なプログラムを通じ、多くの外科医が互いに刺激を受け、日々の診療に直結する知見を持ち帰られる場といたします。
会場のパシフィコ横浜ノースはみなとみらいエリアにあり、学術プログラムの合間に、横浜の夜景や文化に触れ、貴重な交流のひとときをお楽しみいただければ幸いです。
最後になりますが、医局員一同、準備を万端に整え、充実した学術プログラムと温かいおもてなしで皆様をお迎えする所存です。第51回学術集会が、有意義で刺激に満ちた学びと出会いの場となり、外科医療の未来をともに切り拓く契機となることを心より願っております。多くの先生方と横浜の地でお会いできることを、心より楽しみにしております。