第16回日本禁煙科学会学術総会 in 倉敷

歓迎メッセージ・倉敷市長



倉敷市長
伊東 香織

 この度、「第16回日本禁煙科学会学術総会in倉敷」が開催されますことを心からお祝い申し上げます。
 いつまでも心身ともに充実した生活を送るために、健康であることは私たち共通の願いであり、社会全体の願いでもあります。健康増進において禁煙の推進は非常に重要 であり、また、禁煙に関する研究は禁煙施策や禁煙支援の推進に大きな役割を果たすものと考えております。
 倉敷市では、第二次倉敷市健康増進計画「健康くらしき21・II」を策定し、「健康寿命の延伸」を基本目標に掲げて計画を推進しています。本計画の重点6分野の一つである「たばこ・アルコール」分野では、禁煙者を増やすことを重点指標として、禁煙の推進に取り組んでいるところです。特に、未成年者や妊婦の喫煙は健康影響が大きく、子どもたちの健全な育成のため、また、生まれてくる子どもたちの健康を守るためにも、禁煙教育や禁煙指導の推進が必要です。
 昨年、改正健康増進法が全面施行され、受動喫煙対策が義務化されました。国内での オリンピック・パラリンピックの開催が契機とされていますが、これまでの研究の積み 重ねによって得られた科学的知見が法改正の根拠となっています。今後、禁煙研究及び禁煙普及がさらに進み、たばこによる害のない健康な社会になることを願っております。
 禁煙の推進には、地域や現場で禁煙を支援する皆様方の力が欠かせません。今回、新型コロナウイルス感染症の影響で、倉敷にお集まりいただけなかったことは残念です が、オンラインで活発な議論が行われ、禁煙研究のさらなる発展につながることを期待しています。
 結びに、日本禁煙科学会のますますの御発展と、会員の皆様方の御健勝を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。