第16回日本禁煙科学会学術総会 in 倉敷

歓迎メッセージ・岡山県知事



岡山県知事
伊原木 隆太

 第16回日本禁煙科学会学術総会in倉敷が開催されますことを心からお喜び申し上げます。
 日本禁煙科学会におかれましては、禁煙促進に関する研究や診療に関わる医療従事者の皆さまが最新の知見などを共有する場を提供するなど、人びとを喫煙の害から守り、健康な社会を実現していくための様々な活動を続けておられ、その取り組みに敬意を表します。 喫煙は、がんはもとより、循環器疾患、呼吸器疾患、早産・低出生体重といった周産期の異常などの原因となり、受動喫煙もまた同様に、健康への害があることはご承知のとおりです。
 このような健康への影響を鑑みて、国では健康増進法の一部を改正し、受動喫煙の防止を図るための施設における喫煙のルールなどを定めました。
 また、県でも、受動喫煙の防止に関する取り組みを総合的かつ効果的に推進し、県民が生涯を通じて健康な生活を送ることができる社会の実現に寄与することを目的とした、「岡山県受動喫煙防止条例」を制定し、令和2年4月に施行しました。さらに、これに併せて「受動喫煙ゼロプロジェクト」を実施し、受動喫煙を防止する環境づくりを推進してきました。また、今年度からは、禁煙対策として新たに、禁煙治療費助成制度を導入する保険者や企業・団体に対し、その費用の一部を支援する「禁煙外来受診率向上事業」を開始したところです。
 日本禁煙科学会学の皆さまにおかれましては、禁煙促進および受動喫煙防止に資する禁煙科学研究の一層の充実を図られますとともに、引き続き、県行政の推進にご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 最後に、このたびの学術総会のご成功とご出席の皆さまのご健勝を祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。