第17回日本てんかん学会中国・四国地方会

会長挨拶

第17回日本てんかん学会中国・四国地方会
会長 國枝 武治
愛媛大学大学院医学系研究科 脳神経外科学 教授

 第17回日本てんかん学会中国・四国地方会は、愛媛県が担当させていただきます。2014年に当時の愛媛大学小児科・福田光成先生が会長を務められてから、9年ぶりの松山開催になります。てんかん領域の非常に重要な本会を愛媛大学脳神経外科学教室でお引き受けして、2023年2月18日(土)に松山市内のホテルマイステイズ松山で開催させていただきますこと、大変光栄に存じます。

 何回も感染拡大と沈静化を繰り返すCOVID-19の影響で、開催形態も大きな変革を強いられてきました。この状況は既に2年が経過し、感染対策も十分に周知されるようになってきました。また、多くの学会でオンラインが中心とした開催を経験して、その利点だけでなく、欠点も十分に認識されるようになってきたものと思います。すなわち、情報の伝達は容易となりましたが、新鮮な情報のやり取りや、真に双方性のある議論には限界があることがよくわかりました。学会は、確立された内容の伝達の場だけではなく、会員相互の経験と知識の交流から、診療・研究の促進に寄与する成果に導かれる過程をお手伝いできる場と考えます。

 これらのことから、地方会理事各位のご理解も賜り、現地開催に主軸をおいたハイブリッド開催に挑戦することといたしましたが、我々だけでは知識・経験が不足しており、業者の力を借りることとなりました。今回の開催が、中国四国で活躍されている会員皆様の交流と明日からのてんかん診療に役立てるような機会になれば、幸いに存じます。

 国内の感染状況は第8波が始まっているという報道もあり、依然として先を見通すことが難しい現況では、このハイブリッド開催が会員各位のご要望と利便性にも寄与できると考えてございますので、是非、奮って演題応募を頂きますよう、伏してお願い申し上げます。そして、状況が許せば、松山において熱い議論を交わしていただきたく存じます。

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