第39回日本軟骨代謝学会

会長挨拶

第39回日本軟骨代謝学会
会長:久保田 聡
(岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 口腔生化学分野)
 このたび、第39回日本軟骨代謝学会の会長を拝命いたしました岡山大学学術研究院医歯薬学域・口腔生化学分野の久保田でございます。今回は3月12日(金)、13日(土)の二日間にわたり、岡山大学創立五十周年記念館で開催いたします。2018年に愛知医科大学の渡辺秀人教授を会長に戴いた第31回以来、8年ぶりの基礎系研究者の手による日本軟骨代謝学会です。そのためアカデミックな雰囲気に包まれた、大学キャンパス内での開催を決意いたしました。ここ岡山では整形外科分野の尾﨑敏文教授が2022年に本学会を開催される予定でしたが、残念ながらコロナ禍でWeb開催を余儀なくされたことは記憶に新しいところです。さらに時を遡ること19年、2003年には先代の滝川正春教授の下、本学会第16回の開催にも微力を尽くしたことも忘れ得ません。本学会との深い縁を、あらためて心に刻む今日この頃です。
 近年の医学生物学研究技術の進展は目覚ましく、そうして生まれたビッグデータがデジタル化され、ネットを通じて世界中で利用される時代を迎えています。今や軟骨代謝研究もこういったビッグデータを基盤にビッグな発展を遂げ、ビッグな成果を臨床に活かして行くべき時です。こういった思いを込めて第39回を迎える今回は、データが動かす軟骨代謝、すなわちDATA-DRIVEN CARTILAGE METABOLISM & Therapeuticsをテーマに掲げました。このいかにも「基礎らしい」テーマの上に充実したプログラムを組み上げるため、分子医化学分野の大橋俊孝教授に副会長にご就任いただきました。また、いくら「基礎らしい」と申しましても、臨床の先生にこそ実り多い会でなくてはなりません。そのためお目付け役として運動器疼痛センターの西田圭一郎教授にもお力添えをいただいております。さらに、今年度創設されました未来医療創発研究所長・寶田剛志教授もご登壇の予定です。このように岡山大学軟骨パワーの総力を結集し、歴史ある軟骨代謝学会の開催という栄誉あるミッションを果たすべく一致団結し、日々準備に励んでいる次第です。
 岡山は「晴れの国」、つまり雨の少ない都市として知られています。会場のある岡山大学メインキャンパスは駅近とは言えませんが、国立大学の中では新幹線のぞみ停車駅から最も近い部類に入ります。晴天の下、のぞみを降りて会場まで歩いても30分で着いてしまいます。開催の季節には学生の姿もまばらで、緑に囲まれた静謐なキャンパスは学究の場として最適です。情報収集やディスカッションにお疲れになりましたら、すぐ南の「Jテラスカフェ」で一休みされるのもいいでしょう。東向かいの「ピーチユニオン」を訪れれば学生時代の記憶が蘇るかもしれません。うららかな春の空気のなか、日本中、いや世界中の軟骨研究者の皆様と科学、そして医療の最先端を分ち会えますよう、ご参加を心よりお待ち申し上げます。

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