第61回日本リンパ網内系学会総会/第24回日本血液病理研究会

会長挨拶

第61回日本リンパ網内系学会総会、第24回日本血液病理研究会
開催にあたって

 第61回総会ならびに第24回日本血液病理研究会を2021年6月24日から26日に岡山コンベンションセンターにて開催いたします。岡山コンベンションセンターはすべての新幹線が停車する岡山駅から直結しており、徒歩3分の至便な場所です。岡山空港からも25分です。会場に近接した場所に多数のホテルもあります。

 今回の総会のキャッチフレーズは、「あなたのそばに先進医療」で、これは本医学部の基本理念となっています。

 今回の総会には4つの柱を考えています。ふたつはリンパ腫のゲノム医療とCAR-T細胞療法に焦点を合わせたセッション(シンポジウム)です。造血器腫瘍のWHO分類が近々出ることとなっています。2017年に改訂第4版が出てそれほど時間が経っていませんが、造血器腫瘍のゲノム医療が本格化することが予想されており、種々の新規な知見が出されてきています。CAR-T療法についても導入されて、その有効性あるいは問題点が明らかになっているように思います。まさに先進的医療についてのセッションです。

 もうひとつは、一般口演の拡充です。最近の本総会は学会長のみなさまの非常なご努力により質の高い、且つ拡大傾向の著明なものとなってきています。その意義はひろく認められているところですが、一般演題の大半はポスターセッションになっています。これは意見交換の場としては優れたものではありますが、わたくしが学会に入ったころは大半が口演であり、その緊張感は得難いものでした。若い臨床医、病理医、研究者に積極的に口演をしていただき、同じような体験をしていただきたいと念願しています。また、樹状細胞研究会と合流することとなりましたが、可能であれば組織球などと合わせたセッションを設けることを希望しています。

 血液病理研究会においては、「若手のためのリンパ腫の診断と治療」をテーマに企画を進めています。これは若手医師のみならずメディカルスタッフも主な対象としており、血液疾患(リンパ腫)に興味をもつ多くの方々にも益するところ大であると確信しています。

 多数のご参集いただけますようお願い申し上げます。

第61回日本リンパ網内系学会総会 会長
吉野 正
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学 教授

第24回日本血液病理研究会 会長
佐藤 康晴
岡山大学大学院保健学研究科 病態情報科学 教授