第46回日本脳神経外傷学会

会長挨拶

第46回日本脳神経外傷学会の開催にあたり ご挨拶

第46回日本脳神経外傷学会
会 長:宇野 昌明(川崎医科大学 脳神経外科学)
 このたび、第46回日本脳神経外傷学会を2023年2月24日、25日の2日間、岡山市の岡山コンベンションセンターで開催させていただくことになりました。伝統ある学会を主催させていただくことに教室員一同大変光栄に存じております。
 今学会のテーマは「経験とエビデンスを生かした脳神経外傷治療」とさせていただきました。本邦の人口の高齢化に伴い、頭部神経外傷の対象患者、その原因や治療方法も大きく様変わりしました。すなわち交通外傷が減少し、高齢者の転倒転落による頭部外傷が増加し、その治療予後は決して良くなったとは言えません。さらに外傷後の転移先や介護についても課題が山積しています。
 この学会はこのような難しい問題を解決するために、脳神経外科医、救急医やメディカルスタッフの方々が各施設での経験をまとめ、多くのエビデンスを明らかにしてきました。頭部神経外傷は受傷時の外傷のインパクトにより、予後が決まってしまうと考えがちですが、症例により著しい回復を示す症例も多いのも事実です。日々大変な努力を払って診療にあたっておられる方々が自分たちの経験を発表し、そこから日本及び世界に発信できるエビデンスを導くことができ、本学会のテーマ:「経験とエビデンスを生かした脳神経外傷治療」にふさわしい学術会議になればと思っています。
 本会でのシンポジウムではその分野のエキスパートにまずKey note lectureをいただき、現状と問題点を提起していただく予定です。さらに公募演題から素晴らしい発表をしていただきたいと思っています。またランチオンセミナーとスイーツセミナーを企画し、ホットな話題について講演いただく予定です。
 2月末の岡山はまだ少し寒い早春の季節ではありますが、会場は岡山駅直結の交通の便の良いところです。学会の合間に後楽園や倉敷美観地区もぜひ訪れていただければと思います。会員の皆様をはじめ、メディカルスタッフの方々をお誘いの上、多数の皆様のご参加をお願い申しあげます。