会長挨拶
日本栄養治療学会 第16回中国四国支部学術集会 会長 遠藤 陽子 川崎医科大学附属病院 栄養部 部長 |
日本栄養治療学会 第16回中国四国支部学術集会
会長 遠藤 陽子
川崎医科大学附属病院 栄養部 部長
この度、日本栄養治療学会 第16回中国四国支部学術集会を倉敷にて開催させていただくこととなりました。川崎医科大学附属病院栄養部の遠藤陽子と申します。本学会は、2024年4月から栄養治療学会へと名称が変更となりました。今回大会長をさせて頂きますことを大変光栄なことと存じております。
2020年に支部組織の再編成が行われ、「中国四国支部会」として活動をし、この3年間、新型コロナウイルス感染症禍のため支部学術集会はWEB開催となりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症になり、第16回は2019年以来5年ぶりに集合型で開催いたします。
本学術集会では、「チーム医療を語ろう ~個別化栄養管理~」をメインテーマとし、シンポジウムでは、がん治療から在宅まで、患者さんをサポートする現状、栄養連携について多職種でディスカッションしていきたいと企画しました。また、ワークショップに「高齢者の誤嚥性肺炎を考える」を開催いたします。
栄養はあらゆる治療の基本となるものであり、診療報酬改定においても、治療効果を高める栄養療法や栄養管理の充実、医療安全の強化などの効果が期待されています。特別講演には、日本医師会常任理事 江澤和彦先生にご講演賜ります。教育講演では、厚生労働省老健局老人保健課 増田利隆先生に栄養関係を中心とした診療報酬・介護報酬改定の概要についてお願いしております。
その他、ランチョンセミナーは島根大学学術研究院医学・看護学系 医学部 歯科口腔外科学講座 教授 管野貴浩先生に「口腔外科治療における栄養管理の現状を学ぶ!」、介護付有料老人ホームTo-be 小河原隆之主任調理師さんに「人が辞めない環境とは」の2題、アフタヌーンセミナーは順天堂大学医学部附属静岡病院 脳神経外科 科長 山本拓史先生に「脳卒中地域連携における急性期の栄養療法 〜GLIM基準の現状と課題〜」、さらにイブニングセミナーには大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 講師 清水健太郎先生に「リフィーディング症候群の栄養管理−低栄養の悪循環から抜け出す鍵」など最近の栄養療法・栄養管理のトレンドを企業様と共催で企画いたしました。
一般演題では、栄養教育から臨床研究の成果等幅広い分野で65題と多くの演題を登録いただきました。心より御礼申し上げます。
今回、直接対面で討論することで臨床的な栄養療法を主として代謝・栄養学に関する研究と知識の交流をはかり、充実した意見交換、情報交換が行われ中国四国支部会員皆様の日常臨床における栄養活動の一助になれば幸甚です。
夏の暑い時期での開催ではありますが、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。