第28回日本心療内科学会総会・学術大会

会長挨拶

 このたび、第28回日本心療内科学会総会・学術大会を開催させていただくことになりました。歴史あるこの学会の学術大会を主催することに喜びを感じつつ、その責任に身が引き締まる思いでございます。会期は2024年12月7日(土)・8日(日)、場所は大田区の「京急蒲田」駅に近い、大田区産業プラザPiOになります。

 さて、今回の大会テーマは「ポストコロナと心療内科」とさせていただきました。2020年からわれわれが経験したことのないCOVID‐19のパンデミックが起こり、まさに世界と人類が大ピンチになりました。わが国も徐々に感染者が増加し、医療崩壊や偏見などの問題も報道されたことは記憶に新しいと思います。心療内科でも、感染への不安を訴える患者が増加し、COVID‐19を契機とした身体疾患の増悪、不定愁訴の出現、不安やうつなどの心気出現、既存の精神疾患の増悪などを日々の診療のなかで感じていました。また、社会の構造が劇的に変化し、コロナ前までは普通だった(意識していなかった)、通勤や通学、地域社会でのコミュニケーションなどが、大きな変化を遂げました。人と物理的に距離を置くようになってから精神的な距離も置くようにもなった気がしております。さらにCOVID‐19後遺症と思われる不思議な身体症状を呈する患者も多く、コロナワクチン後の副反応の問題も報道されております。心療内科は、ストレスと身体疾患および身体症状の関連性を科学する分野であり、心療内科の特性を発揮して医療、社会に貢献するべき時ではないでしょうか。

 心療内科は誕生以来、半世紀を過ぎ、その心身一元論、心身相関に基づいた患者の理解や病態メカニズムの解明には一定の評価がされてきたと考えております。しかし、医療は日進月歩であり、心療内科の診かた、考え方も時代に沿って進歩していく必要があります。本大会では、心療内科の心身相関の解明に向けた最新のトピックスを紹介するとともに、保険収載の課題、専門医制度の状況なども可能な限り議論をしたいと考えております。特別講演、教育講演、シンポジウムなどの他、産業医講習会、講習会も予定をしています。一般演題も予定しておりますので、特に若い先生方、研修医、学生の皆様の発表も歓迎します。スタッフ一同、心をこめて準備を進めて参ります。奮ってご参加いただきますようお願いいたします。

第28回日本心療内科学会総会・学術大会
会長 端詰 勝敬
東邦大学医学部心身医学講座 教授

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