第94回日本感染症学会西日本地方会学術集会 第72回日本化学療法西日本支部総会 合同学会

会長挨拶

第94回日本感染症学会西日本地方会学術集会
会長 八木 哲也
名古屋大学大学院医学系研究科 臨床感染統御学分野 教授

 令和6年能登半島地震で被災された地域の皆様方には、心よりお見舞い申し上げます。

 この度、第94回日本感染症学会西日本地方会学術集会会長を拝命しました、名古屋大学大学院医学系研究科臨床感染統御学の八木哲也です。伝統ある本学会の会長を務める機会を頂きましたこと、大変光栄に存じます。また、今回は日本感染症学会中日本支部と西日本支部が統合され、会長も一本化された形での最初の開催となり、身が引き締まる思いです。 本地方会は第72回日本化学療法学会西日本支部総会長の掛屋 弘先生と共に、2024年11月14日(木)~16日(土)にかけて神戸国際会議場・神戸ポートピアホテルで学術集会を合同開催する運びとなりました。新型コロナウイルスが流行も5年目となり、学会も対面開催がまた標準となってきました。対面開催の利点を生かして、情報交換や交流を深めて頂ければと思います。
 今回の学会のメインテーマは「格物致知-明日に活かせる「何か」を見つけよう!-」です。感染症の本質を深く追求して知識を深め、是非現場で活かせるものを持ち帰って頂きたいと思っています。プログラム委員長である京都大学の長尾美紀先生と共に、プログラム委員の先生方のお知恵を拝借し、地方会として魅力あるプログラムを作り上げていく所存です。特に、かつての地方会がそうであったように将来感染症分野を目指すまたは感染症医として駆け出しの若手医師の方々に学会発表を経験して頂き、優秀な発表には顕彰して応援したいと考えております。
 本学会の開催に向けて学会スタッフも含め一同、粉骨砕身努力いたしております。是非会員の皆様方におかれましては、学会に出席し学術集会を盛り上げて頂くよう、お力添えを頂ければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

第72回日本化学療法西日本支部総会 合同学会
会長 掛屋 弘
大阪公立大学大学院医学研究科 臨床感染制御学 教授


 このたび、「第72回日本化学療法学会西日本支部総会」の会長を拝命いたしました、大阪公立大学大学院医学研究科・臨床感染制御学の掛屋 弘と申します。歴史ある本学会の会長を務めさせて頂くこととなり、大変光栄に存じます。
 本学会は、日本感染症学会西日本地方会学術集会との合同開催で、今回は第94回日本感染症学会西日本地方会学術集会の会長である名古屋大学大学院医学系研究科・臨床感染統御学分野の八木哲也先生とともに、合同学会として神戸国際会議場・神戸ポートピアホテルにて開催いたします。
 学会のテーマは“格物致知~明日に活かせる「何か」を見つけよう!”といたしました。「格物致知」とは、儒学の言葉で「物事の道理や本質を深く探求し理解して、知識や学問を深めること」を意味します。難しい4文字熟語でありますが、八木会長やプログラム委員長の長尾美紀先生(京都大学)との打ち合わせの中で偶然発見された熟語で、大変気に入っています。 私達は100年に1回とも言われるウイルスのパンデミックを経験しました。その戦いの中で一時期、医療現場は混乱しましたが、短期間に検査法が確立され、ワクチンや抗ウイルス薬が開発されました。まさに人類の叡智を感じましたが、パンデミック下では既存薬や新薬の臨床試験が難しいことが経験され、次なるパンデミックに向けた課題の一つと考えます。さらに、感染拡大は医療ひっ迫下のみならず、経済減速に伴う失業者の増加、教育機会の喪失等、社会的な問題を伴うことが認識されました。すなわち、感染症は「個人の病気」だけではなく、「社会の病気」としての側面もあり、今後私達は新たな視点で『物事の道理や本質を深く探求し理解して、「感染症・化学療法」の知識や学問を深めること』が求められます。
 かつて地方会は、若い医師や薬剤師、医療スタッフにとって、学会発表の登竜門でした。本学会では年次総会や学術集会では機会が限られる若い学会員や学生にも登壇いただき、次世代の感染症・化学療法の臨床・研究に寄与いただきたく考えています。八木会長とも相談し、地方会の良さを生かした企画を検討中です。皆様が本学会への参加を通じて「明日に活かせる「何か」を見つけて」いただきたく、準備を進めてまいります。多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

arrow_upward