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第61回中国・四国精神神経学会/第44回中国・四国精神保健学会

会長挨拶

第61回中国・四国精神神経学会 会長

 この度、第61回中国・四国精神神経学会を、2021年11月11日(木)、12日(金)の2日間にわたり、高知県立県民文化ホールにて、須藤康彦先生を会長とする第44回中国・四国精神保健学会と合同で開催いたします。両学会を高知県で担当させていただくことを、関係者一同、大変光栄に存じます。
 本学会のテーマを「Withコロナ時代の地域精神科医療を考える」といたしました。2019年末に中国で発生したCOVID-19感染症は、瞬く間に世界中に広がり、日本でも2020年1月以降患者数が増加し、緊急事態宣言も発出されました。このような状況を考慮して、昨年開催予定であった本学会の米子大会は延期となりました。その後も完全な収束には至らず、精神科医療・保健への影響も長期化しています。そこで本学会を、COVID-19感染症の影響を整理し、その上で新しい精神科医療・保健活動を考える契機としたいと思っています。ワクチン接種の効果なども含めた未来を見据えた議論もできればと思っています。
 また例年通り、精神医学に関わることであれば、領域を問わず何でもご発表いただき、皆で議論する場としたいと思っています。臨床に即した症例報告や臨床観察、各地域での取り組み、精神医学・診療を発展させるような斬新な研究など様々なご発表をお待ちしております。また医学部学生、研修医、専攻医など次代を担う若手の発表、日頃ご指導されている中堅・ベテラン医師のご指導の成果の発表の場としてご活用いただければ幸いです。
 本学会の開催予定の11月には、ワクチン接種も終わり、COVID-19感染症も収束していると信じて、現時点では、現地開催を予定しております。皆様に高知にお越しいただき、昼はしっかりと勉強・議論し、夜は高知県を堪能していただきたいと思っております。
 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第61回中国・四国精神神経学会
会 長:數井 裕光
(高知大学医学部 神経精神科学講座 教授)

第44回中国・四国精神保健学会 会長

 第44回中国・四国精神保健学会を、第61回中国・四国精神神経学会との合同で高知市にて開催させていただきます。本学会は毎年、中国・四国地方の各県の持ち回りで行われてきました。昨年はコロナ禍のために中止を余儀なくされ、今年は二年ぶりの開催となります。学会を企画している現時点ではコロナのパンデミックは第四波の真っ只中にあり、11月の開催に関しても果たして現地開催が可能かどうか、まだまだ予断を許さない状況です。ステイホームを始めとした行動の変化やワクチン接種の広まりにより、秋にはWithコロナならぬPostコロナ時代の地域精神科医療を考えることができるようになっているのではないかという楽観主義をベースにしつつ、WEB開催などの可能性についても検討しながら、慎重に準備を進めてきました。
 会期中は、精神科医療にも甚大な影響を及ぼしたコロナ関連の話題はもちろん、児童や依存など、現代の精神医学が直面する様々な問題について議論を深められればと思っております。また、一般演題についても地方会独特の親和的な雰囲気の中、自由闊達な意見交換ができるような場を醸成することに努めます。
 高知は農作物や海産物、お酒など美味しいものが多く、11月であっても中国・四 国地方の中では気候的に一番過ごしやすいのではないかと思います。自粛続きで 緊張感を強いられる日々が続いていますが、この地で皆様をお迎えし、高知の秋 を満喫していただけることを心から願っております。

第44回中国・四国精神保健学会
会 長:須藤 康彦
(医療法人須藤会 土佐病院 院長)