第35回日本外科感染症学会総会学術集会

演題募集(公募演題)

演題募集期間

2022年4月6日(水)正午~6月1日(水) 公募演題の募集は終了いたしました。

応募資格

医師の発表者は本会会員に限ります。(本学術集会に限り、その他職種の発表は非会員でも可とします。)
医師の発表者で未入会の方は予め入会手続きをお願いいたします。
入会に関する詳細は「日本外科感染症学会HP」をご参照ください。

各種Award

本学術集会では、以下の通りAwardを設けておりますので、ぜひご応募ください。

《炭山キクノ賞》
本学会総会学術集会で発表(一般演題のみ)された医師以外のコメディカル会員の演題から、優秀な演題3題以内に炭山キクノ賞として賞状ならびに副賞として賞金を授与します。応募希望の方は、演題登録画面で「炭山キクノ賞に応募する」を選択してください。

《研修医修練医セッション》
研修医修練医セッション(卒後5年目までの方が対象)にご応募いただいた演題の中から、Awardを授与いたします。応募希望の方は、演題登録画面で、「Awardに応募する」を選択してください。

発表形式・カテゴリー

セッション種別

シンポジウム(公募・一部指定)
パネルディスカッション(公募・一部指定)
ワークショップ(公募・一部指定)
一般演題(全公募)※ポスター

シンポジウム(公募・一部指定)
・「鏡視下手術&ロボット手術で外科感染症が低減するのか」

開腹・開胸手術に代わって腹腔鏡・胸腔鏡による鏡視下手術が広く行われるようになり、外科領域においてロボット手術が保険収載されて4年が経過した。鏡視下手術、ロボット手術で、実際、膵液瘻、縫合不全など手術部位感染や反回神経麻痺の回避による肺炎など感染性合併症を低減できるのか、そのためにはどういった方策が必要かなど、開腹・開胸手術と対比しながら鏡視下手術、ロボット手術の現状と今後の展望について外科感染症の観点から報告していただきたい。

・「急性胆嚢炎診療の進歩、安全に患者を救うためには」

本邦では、2005年に急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドラインが発刊されて以来、2007年に世界の医師たちとの合作であるTokyo Guidelines 2007 (TG07)、その後TG13、TG18とそれに合わせた邦文版のガイドラインが改訂発刊されてきました。これにより日本では、急性胆嚢炎に対する安全で有効な診療が行われるようになりました。他方、いまだに未解決な点も実地の臨床現場では存在し、各施設では日々工夫、改善を施し、より良い診療結果を追及されていると考えます。本セッションでは、急性胆嚢炎診療の進歩と各施設での工夫、その結果等を多数例を経験している施設から報告していただきたい。

・「基礎疾患を有する患者の感染対策」

超高齢化社会の到来や生活習慣病の増加に伴い、糖尿病・心血管疾患などの基礎疾患を有する患者の手術機会が増加した。また、サルコペニア患者やステロイド・免疫抑制剤内服中、術前化学療法や術後化学療法中の患者は感染性合併症発症のリスクが高いとされる。そこで本セッションでは、これら基礎疾患を有する患者における周術期などの感染対策について幅広いテーマでご発表いただきたい。

・「ドレーン非留置基準を提案する」

SSI予防のための周術期感染管理ガイドライン2018では、消化器外科手術の各術式におけるドレーン留置に関して推奨文が作成された。ドレーン留置はインフォメーションドレーンとしての周術期安全性を担保するメリット、留置による腹腔内感染の惹起・疼痛・在位日数の延長などのデメリットが指摘されている。近年の内視鏡的アプローチによるドレナージ技術は向上し、術後合併症の多くはレスキューされている。合併症の発生率が低い術式ではドレーン留置のメリットは小さい。一方で、IVRは専門のスタッフや画像機器が必要であり、条件の整う病院は限られてくる。ガイドラインはエビデンスを基に作成されたが、エビデンスはハイボリュームセンターからのデータに基づいた研究がほとんどであり、実臨床との乖離のあることも指摘されている。そこで、本シンポジウムでは特定の術式を選択し自施設のドレーン留置率、合併症率、レスキュー率、非留置ポリシーなどを提示していただき、ドレーン留置に関しての現状のコンセンサスを提示することを企図している。

・「肝胆膵外科における周術期感染対策」

肝胆膵外科においては、術前低栄養やサルコペニア、高度侵襲手術、胆管炎の併発、術後胆汁漏や膵液瘻など、他領域に比べ周術期感染性合併症発症の危険因子が多く、術後難治性合併症の発症や術後在院日数の延長につながる。したがって、周術期感染症対策は術後短期成績の向上にきわめて重要である。そこで本セッションでは、各施設における周術期リハビリ栄養管理や手術手技の工夫、開腹と腹腔鏡手術の合併症発症率の相違、術後合併症に対するIVRを含む治療法など、幅広いテーマで周術期感染症対策についてご発表いただきたい。

・「Implant感染に対する治療戦略」

心臓血管外科領域においてImplantの感染の治療は難渋する。各領域のimplant感染に対する治療戦略、その成績を提示し議論していただきたい。

・「消化管外科のSSI」

1999年CDCがSSIガイドラインを発表したことにより、本邦でも周術期感染対策に関心が寄せられるようになった.近年、SSI対策ガイドラインのupdateが発表され、施設独自のSSI対策への取り組みだけでなく、SSI以外の周術期感染に係る報告も散見される.抗菌薬の選択や手技・デバイスなど、周術期感染管理に関する新しい取り組み,SSIサーベイランスの実践や感染対策の工夫・成果について周術期感染対策の最前線について討論いただきたい.

パネルディスカッション(公募・一部指定)
・「適切な術野消毒薬の選択」

日本では今なお、術野消毒薬としてポビドンヨードが汎用されているが、欧米のガイドラインおよび当学会ガイドラインでもアルコール含有クロルヘキシジンが主に推奨されている。しかし、日本で使用可能なクロルヘキシジン濃度の違いや、電気メスによるアルコール製剤の引火には注意が必要である。一方、最近、新規消毒薬であるオラネキシジンの臨床試験結果も報告され始めた。日本での適切な術野消毒薬について論じていただきたい。

・「一次縫合創に対するNPWTの最適な適応とは」

2021年3月に一次縫合創に対するNPWTが保険適応となったが、しばらくの間、適応症の限定があり広く使用されていなかった。2022年4月の改訂により創分類3の限定が外され、より多くの症例で保険適応となった。SSI予防効率と経済的側面からみたメリットについて各施設のデータをもとに議論を行う。

・「血管内カテーテル感染対策」

血管内留置カテーテルに関連した感染症は菌血症、敗血症を併発し、致死的転帰に関連する重要な合併症である。本パネルでは、各ルート毎に、その疫学から予防法、治療法についてご発表頂き、対策全般について議論したい。中心静脈カテーテルおよび植え込み型中心静脈カテーテルの感染対策に関連した演題を公募する。

・「急性膵炎診療の進歩・実際と展望」

2003年に急性膵炎診療ガイドラインが発刊され、本邦の診療成績は飛躍的に向上した。2021年12月には改訂出版責任者の高田忠敬先生のもと、急性膵炎診療ガイドライン2021(第5版)が発刊され、第34回日本外科感染症学会総会学術集会では、出版記念シンポジウムが開催された。本パネルディスカッションでは、急性膵炎を多数例診療している各施設での、工夫点、改善点などが多々あると思われ、これらを発表し、他施設の演者と熱いディスカッションを行っていただきたい。

・「周術期・重症病態の栄養療法と術後感染症」

<外科感染症制御を配慮した周術期栄養管理>
周術期の栄養管理はERASの一部に組み込まれており、術前の炭水化物負荷や早期栄養によって絶食期間を短縮することで、腸粘膜委縮を予防し免疫機能の強化を期待し使用されています。しかし、例えばプロバイオティックス・プレバイオティックス・シンバイオティックスは腸内細菌を整えることで周術期の抗生剤投与による菌交代現象などの予防効果が期待されている、免疫修飾栄養素は病態別に見れば効果があるかも、など、まだまだ期待できる介入はありそうです。また、食道癌や膵臓癌、肝硬変合併肝細胞癌、超高齢者手術、緊急手術など、病態別の栄養療法の効果や、待機手術のみならず、例えば急性膵炎、外傷手術、敗血症など重症病態における栄養療法においても新しい工夫が報告されつつあります。このセッションでは、周術期、重症病態など、侵襲下における栄養療法について演題を公募し、将来のリサーチクエスチェンを提唱することを目的とし、広い分野から自由な発想に基づいた演題を募集いたします。

ワークショップ(公募・一部指定)
・「Withコロナ時代に周術期感染対策はどう変わったか?」

Withコロナ時代になり、手術患者と医療従事者それぞれを対象として、①COVID-19の予防と発症時の対策、②一般的な外科周術期感染症の予防と発症時の対策、③対象疾患の緊急性と術式を踏まえて①と②を目指した手術の計画と手術室・病室の使用法、などで以前と異なる多方面からの周術期感染対策が必要になった。診療科としての又は疾患・術式に特化した経験を踏まえてWithコロナ時代に周術期感染対策はどう変わったか?を様々な視点からご提示いただき、各施設での経験値を共有することで新しい周術期感染対策の進歩に繋げられればと願っている。

・「高齢者に対する周術期感染症の予防策」

高齢化社会を迎え、高齢者に対する外科手術はますます増加していくことが予想される。高齢者は、 内科的な併存疾患や栄養状態の低下、日常生活活動度(ADL)の低下、サルコペニアなどを伴うばか りでなく、免疫・感染防御機能も低下しているため、若年者と比較して術後の感染性合併症のリスク は高いといえる。ひとたび、合併症をきたすとQOLが低下するだけでなく、生命にもかかわってくる ため、周術期の感染症対策は非常に重要である。術前からリスクに対応し、術中にも対策を講じ、術 後も引き続き注意する必要がある。本セッションでは、各施設で工夫されている周術期感染症予防す るための高齢者に対する客観的な術前評価、リスク低減のための方策、周術期の取り組みなどについ て議論したい。

・「抗菌薬/消毒薬の局所使用による感染の予防と治療」

予定手術、緊急手術、外傷にかかわらず閉創や処置時には汚染除去を目的に創部の洗浄が行われることが多い。また手術だけではなく留置しているカテーテル周囲の創毒や穿刺の際にも消毒薬は幅広く用いられる。口腔内には消毒薬含有の含嗽剤が用いられることも一般的である。古くには創部洗浄の際、抗菌薬あるいは消毒薬を混合して局所使用し、感染予防を期待していた時代もあるが、近年では有意な効果が得られないこと、正常組織障害性などの有害事象の観点から、創部に用いることは逆に禁忌である考えが浸透している。しかし近年では清潔手術における局所抗菌薬の使用や消毒薬での洗浄の有用性や、外傷を含めた汚染創に対するCLAP ( Continuous Local Antibiotics Perfusion)の効果が報告されている。またカテーテルでは抗菌薬・消毒薬によるロック療法で感染コントロールを行う報告も見られる。今回、診療科、疾患は多岐にわたるが、抗菌薬/消毒薬の局所使用に関してそれぞれの工夫、効果、有害事象などを発表していただき、それらを参考に様々な診療科での感染予防/治療に応用できるか議論したい。

・「移植関連(移植患者の外科感染症対策)」

移植後の免疫抑制は,移植臓器の拒絶反応を抑制するためには必須の治療であるが,一方で免疫抑制に伴い様々な日和見感染症が発生し,それらの感染症が移植臓器の生着や予後に関連する。移植後は迅速かつ的確な感染症治療が重要で、本邦の移植外科医は周術期管理も担当しているため、一般外科医以上に感染症の知識が必要とされる。臓器横断的に「移植患者の外科感染症」に関する演題を募集する。また、新型コロナウイルス感染症に関連する演題も歓迎する。

・「若手医師が感染症に興味を持つための取り組み」

新しい若手医師の専攻者を増やすために,色々な魅力をアピールして工夫をされていると思います.感染症に関することも含めて,まだ十分な結果が得られていない取り組みであっても,各施設の工夫を多くの施設で共有し,自施設の取り組みを改善できる機会にできればと考えています.興味深い取り組みがあれば,是非共有して頂ければと思います.

・「漢方と外科感染症」

近年、様々な外科領域において漢方が使用され、周術期合併症の治療や予防、化学療法の副作用対策、緩和ケアにおける症状軽減など、漢方の有用性が多数報告されている。またサルコペニアにおける漢方の意義も報告されている。しかし、外科感染症における漢方の意義については未だ報告が少ない、そこで本セッションでは、漢方の外科感染症における意義について、周術期や化学療法中を含め、基礎的・臨床的見地から幅広いテーマでご発表いただきたい。

一般演題(全公募)※ポスター発表のみ
1.主分類
01.侵襲・生体反応10.MRSA19.サーベイランス
02.その他基礎研究11.緑膿菌、
ブドウ糖非発酵、グラム陰性桿菌
20.周術期管理
03.敗血症(セプシス)12.嫌気性菌21.手術手技・ドレナージ
04.集中治療13.Clostridium difficile22.院内感染対策
05.救急14.その他の細菌23.栄養
06.抗菌薬15.真菌24.移植
07.PK-PD、TDM16.ウイルス25.チーム医療
08.分離菌17.その他の微生物26.ERAS
09.多剤耐性菌18.滅菌・消毒27.その他
2.領域別分類
01.救急・集中治療05.肝胆膵09.泌尿器・産婦人科
02.消化器全般06.心血管10.整形外科
03.上部消化管07.呼吸器11.その他
04.下部消化管08.乳腺ヘルニア12.特定領域なし

演題登録方法

ご利用可能なブラウザは以下の通りです。
Microsoft Edge
Google Chrome
Firefox
Safari
※ブラウザソフトは最新バージョンの利用が推奨されています。古いバージョンでは、トラブルが起こる可能性があります のでご注意ください。 演題登録画面の指示に従って、発表形式、筆頭演者名、筆頭演者の職種、共同演者名、所属機関名、連絡先の電子メールアドレス、演題名、抄録本文などの必要項目をすべて入力してください。

演題登録に際して

演題登録画面の指示に従って、発表形式、筆頭演者名、筆頭演者の職種、共同演者名、所属機関名、連絡先の電子メールアドレス、演題名、抄録本文などの必要項目をすべて入力してください。

英語入力箇所

筆頭演者、筆頭演者の所属機関名、共同演者、共同演者の所属機関名、演題名は英語入力も必須になります。

字数制限など

抄録タイトル 全角60文字、抄録本文 全角800文字、総文字数(著者名・所属・演題名・抄録本文の合計)全1,200文字までとします。半角文字は2文字を全角1文字として換算されます。
図表の登録はできません。
最大著者数(筆頭著者+共著者)15名まで、最大所属機関数10機関までです。

文字種について

JIS第1、第2水準で規定されている文字以外は原則として使用できません(人名も含む)。半角カタカナや丸数字、ローマ数字、特殊文字等の機種依存文字は使用できませんので、ご注意ください。

受領通知

登録ボタンをクリックすると登録の画面が表示されます。正常に登録が終了しますと、登録番号が自動発行され画面上に表示されます。この登録番号をもって演題応募の受領通知といたします。この登録番号が画面上に表示されない場合は、演題応募はまだ受け付けられていませんのでご注意ください。
また応募時に登録されたE-mailアドレスにも登録完了通知が送信されます。(携帯電話のE-mailアドレスは使用しないでください。)
応募者自身が間違えて入力した内容につきましては、事務局では責任を負いません。登録ボタンを押す前に、間違いがないかご確認ください。

演題の確認・修正・削除

登録後も締め切り前であれば抄録等の修正は可能です。登録内容を修正するには、登録時に設定のパスワード、登録完了後に発行される登録番号が必要となります。セキュリティーの関係から、登録番号とパスワードのお問合せには一切応じることができませんので、必ず演題登録時に登録番号とパスワードをお手元にお控えください。
オンライン演題登録した後は、確実に登録されているか、登録番号とパスワードで必ずご確認をお願いします(登録番号とパスワードで確認を行って、登録されていれば、確実な確認になります)。
オンライン演題登録に関するFAQはこちらをご覧ください。

演題採否

演題の採否、発表形式につきましては、総会会長にご一任ください。
演題採否通知は、ご登録いただいたメールアドレスにご連絡いたします。

倫理問題

発表内容は、倫理上問題になることがないように配慮をお願いします。
※倫理指針につきましては、下記を参照してください。
人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(文部科学省/厚生労働省)
人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス

演題応募に関するお問合せ

第35回日本外科感染症学会総会学術集会 運営事務局
株式会社メッド
〒701-0114 岡山県倉敷市松島1075-3
TEL:086-463-5344 FAX:086-463-5345
E-mail:35jssi@med-gakkai.org