令和6年度 日臨技北日本支部医学検査学会(第12回)

ご挨拶

令和6年度 日臨技北日本支部医学検査学会(第12回)
学会長 藤巻 慎一
(一社)宮城県臨床検査技師会 会長
東北大学医学系研究科 血液・免疫病学分野
国際医療福祉大学大田原キャンパス保健医療学部
皆様方におかれましては平素より(一社)宮城県臨床検査技師会(以下、宮臨技)の各種活動にご理解、ご支援を賜りまして改めて感謝申し上げます。
この度、令和6年度 日本臨床衛生検査技師会北日本支部医学検査学会(第12回)を2024年12月14日(土)、15日(日)の2日間の会期で宮臨技が担当して開催させていただくことになりました。会場は仙台国際センター(仙台市)の会議棟および展示棟で開催いたします。この伝統ある大会長を仰せつかりましたこと、大変光栄に存じております。参加者にとって有意義な学会となるように宮臨技および関係者一同準備を進めて参ります。
学会テーマは「共創思考・力」 ~未知の奥(みちのく)にある新しい価値~ としました。30年前に今のIT技術やAIの進歩、データサイエンスの発展を予測できた方はいなかったかと思います。さらに、約4年前に発生した新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、医療・検査業界においてはCOVID-19関連の検査機器・試薬の迅速な開発や製造、検査センターや医療機関においては新たな検査機器の導入と立ち上げと迅速な検査体制の構築など、私たち自身も臨床検査が診断および治療、感染対策にいかに重要な役割を担っていたかが実感できたかと思われます。
一方で、これからの「VUCA」と呼ばれる不確実な時代に突入し、医療環境の変化や臨床検査の未来を見据えて更に一歩を踏み出すためには、個人や検査室の自助努力だけでなく、関係する部署や専門性のある異分野との連携、産学官あげての環境整備が、同じゴールを目指し、共に創る想い・実行力が必要になると考えます。この学会ではこれらを自分事として実感し、その先(未知の奥)の「臨床検査の新しい価値」を見出す学術集会にしたいと考えています。
開催地の仙台は自然豊かな「杜の都」と呼ばれ、名物の牛タンやずんだ餅、三陸沖でとれる新鮮な魚介や山の幸が堪能できます。また、この学会期間は「仙台の冬の風物詩」と称され、全国的な知名度を誇る「SENDAI光のページェント」が開催される予定ですので、夜の街並みも満喫していただけると思います。ただし、東北各地から仙台に観光客が訪れるため、是非、参加予定の会員の皆様には早めのホテル予約をお願いします。
最後に、本学会が仙台藩祖伊達政宗公の築城した仙台城址の麓で、日臨技北日本支部の多くの臨床検査技師と医療・検査業界の皆様方が集い、北日本支部学会ならではのface to faceでの意見交換の場となり、さらに、「次世代の臨床検査・技師」への道標となる機会になることを期待しております。会員の皆様の益々のご発展、ご活躍を祈念しつつご挨拶とさせていただきます。